映画【グリーンブック】が教えてくれた踏み出す勇気の物語、
どうも、毎週火曜日に深キョンを拝めなくなって虚無化している島崎です。
先日、おそばせながら
今年度米・アカデミー賞 作品賞を受賞した
【グリーンブック】
を観に行きました。
1962年に実際に行われたコンサートツアーでディープサウス(アメリカ中西部)をまわる天才ピアニスト、ドン・シャーリーと
その運転手、トニー・ヴァレロンガの旅路を描いた実話に基づく物語。
主演には「ロード・オブ・ザ・リング」3部作でアラゴルン役を務めた
ヴィゴ・モーテンセン
おじさんになっても、オジサンを演じても
隠しきれないダンディ
アラゴルン…
ずっと好きでした。エルフと共に。
天才ピアニスト、ドン・シャーリー役には
映画「ムーンライト」でわずか24分の出演時間にも関わらず、第89回アカデミー賞にて見事、助演男優賞を受賞した
マハーシャラ・アリ。
今年度のアカデミー賞でも
助演男優賞を受賞し、オスカー俳優としての地位を確固たるものにしました!すんごい
制作には、「メリーに首ったけ」などコメディ映画を多く手がけるファレリー兄弟の兄、
ピーター・ファレリー監督。
そして、運転手トニー・ヴァレロンガの息子であるニック・ヴァレロンガも制作に参加。
物語は
1962年のアメリカ・ニューヨークでナイトクラブの用心棒を担当していたイタリア系アメリカ人、トニー・ヴァレロンガ(ヴィゴ・モーテンセン)。
そんな彼がひょんなことから、アフリカ系の天才ピアニストドン・シャーリー(マハーシャラ・アリ)のアメリカ中西部をまわるコンサートツアーの運転手に抜擢され、2週間に及ぶ二人の旅路が描かれているもの。
今まで、さまざまな黒人差別についての問題を取り上げた映画が数多くありましたが
この作品について、私は差別問題や
踏み入った厳しい見方関係なく純粋に
すごく良い映画
だと思いました。
たしかに、アメリカの歴史において
黒人差別というものは忘れがたき重要なものです。
黒人差別をテーマにする映画で
今までに素晴らしい作品は数多く存在しますが
全体的にどこかネガティブな印象が強く、その中に柔らかで芯の強い希望を視聴者が見出せるような作品が多かったな、と。
そんな中でこの「グリーンブック」は
黒人が受けてきた白人からの風当たりの強さ、同じ人間としての理不尽さなど葛藤や社会的な弱さを見せながらも
大きな勇気を与えてくれます。
コメディを主流としたファレリー監督だからこそ表現できたものかもしれませんが
映画全体の希望あふれる雰囲気だったり
セリフや演出の中に生きる些細な笑顔だったり
今まで差別問題が映画のなかで丁重に、割れ物を扱うかのようにシリアスな雰囲気で描かれていたなかでの、この作品のいい意味でのくだけた雰囲気というのは新しい。
この、くだけていて明るいカラーを良しとするか
それともNGだと捉えるのか
それは、人それぞれだと思います。
私は、人権を奪われてしまうような心苦しい差別にあったことはないし
歴史の中で苦痛を味わってきた当事者の気持ちを完全に理解することはできないけれど
少なからずこの作品には一人の人間として、
ドン・シャーリーが踏み出した勇気をリスペクトする気持ちが入っている映画だと感じた。
傷つくことは誰でもこわいこと。
人は社会となり、時代となり、
ひとつの大きなエネルギーとなります。
その大きなエネルギーに屈せず、
傷つくことを恐れず、小さな世界を変えようとしたシャーリーの強さ。
そして、シャーリーを理解し
まっすぐに彼を信じ支えたトニー。
一見、ぶつかり合うような二人だけれど
ぶつかって、擦れて、丸くなって、平になって
隙間がなくなるように
時間を過ごせば過ごすほどに、近く、決して離せない存在になってゆく二人の姿にこころが温まります。
しっかり者でシャイなシャーリーと
茶目っ気があって感情に正直なトニーのコンビネーションがたまりません!
実際の二人は、親友として生涯を共にしたそうですよ。
すてきだ。
久々に、もう一度映画館へ観にいきたい作品だと思いました。
とっても、良い映画。
まだまだ公開中なので、ぜひ。
では、また
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