いっしょに歩く
8月25日、この日にワンマンライブ&トークイベントを予定しておりましたが、健康上の理由により延期とさせて頂く運びとなりました。
改めて、お忙しい中参加をご検討してくださっていた皆様、各関係の皆様には、日にちが迫っている中突然のお知らせとなってしまったこと、心からお詫び申し上げます。
各SNSにて開催延期のお知らせはしておりましたが、改めて、いつも応援してくださる皆様へ、近況を含め、改めて自分の気持ちをお伝えしたいと思い、noteに残すことにしました。
8月に入った頃、体調に変化があり、病院にて診察及び検査を受けたところ、突発性パニック障害との診断を受けました。
それは何の前触れもなく突然の事で、もちろん今までそのような症状が起こったこともありませんでした。
突然の吐き気と、胃から喉が熱くなるような感覚。
目の前が真っ暗になり、だんだんと呼吸ができなくなる…。とにかく息が吸えなくて苦しくて、静かに意識が遠のいていく感覚で
ああ、このまましんでしまうのかな
はじめてそんな恐怖感と、孤独感を感じました。
思い出しても、2度と経験したくない苦しさです…。
しばらくすると症状は落ち着いてきて、だんだんと音が聞こえるようになり、視点も定まってくる。でも意識がはっきり戻る頃には、冷や汗で全身びっしょりになっていました。
一度体験すると、その恐怖体験に対して「また起こってしまったらどうしよう」という不安感に襲われる。これが、本当に厄介です。
はじめは何か体に異常があるのかと思い、内科で検査を受けるも、異常無し。
知り合いの勧めで心療内科をかかったところ、そこで突発性パニック障害との診断を受けました。
パニック、の言葉とは真逆の「静かな苦しみ」に、自分自身驚きを隠せず、それと同時に、パニック障害というものに今まで曖昧な解釈をしていた事にも、情けなさでいっぱいになりました。
今、私の体調はとても落ち着いていて、いわゆる発作もほぼ起こらなくなりました。
おそらく私の場合は、本当に突発的なものだったのだと思います。
今回、ワンマンライブ開催延期のお知らせをしたことで、楽しみに待ってくれていた方たちや、一緒に準備をしてきた仲間たちに残念な思いをさせてしまうのではないかと、ずっとずっと、申し訳なさと悔しさが強くありました。
でも、開催延期のお知らせをしたあと、自分が想像していたよりもずっとずっとあたたかな言葉ばかりで、本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
皆さまから頂いたメッセージを読み返すたびに、自分がここまで歩いてこれたことや、これからも歌いたい、と思えること、それらいつも応援し、支えてくださる皆さまの存在があるからだと、改めて強く実感しました。
目標に向かって走り、 かっこよくゴールテープをきることも気持ち良いけど、その途中で笑ったり、泣いたり、ちょっと立ち止まって、またその先にある景色をいっしょに目指していく。「いっしょに歩くこと」それ自体がわたしにとっては、なによりものしあわせで、大切なもの。そして、これからもずっとそれを大切したい。
人は、誰もが何かを抱えて生きている。
きっと、普通であれば、苦しかったな、辛かったな、で終わっていたであろう物事ひとつひとつが、音楽を通して共有していくことで、強く、深く、優しい愛に変わり、いっしょに生きていくちからになっていくのを、感じます。
今回、ワンマンライブ&トークイベントに向けて準備をする中で、自分自身の経験した、両親との死別という現実と深く深く、向き合うことが、必要でした。
自分に起こった過去の出来事と向き合うことは、自分が感じていた以上に安易ではなかったものの、今だからこそみえる新たな発見も、たくさんありました。
開催まで辿り着けず、悔しい気持ちでいっぱいですが、自分にとってこの準備期間がとても意義深いものだった事は実感しています。
この想いも決して無駄にする事なく、引き続き今後ともRINOとしての音楽活動に、心を込めて励んでいく決意です。
改めて、この度は突然の発表となり、いつも応援してくださっている皆様、各関係者の皆様にはご迷惑をお掛けしてしまい本当に申し訳ございませんでした。
延期後の開催日程に関しましては、現時点では未定となっております。ですが、この挑戦を絶対に諦めず、必ずいつかまた開催できるよう、少しずつ進んでいきたいと思っています。
私は、ライブで歌いながら笑顔になってくれる皆さんのお顔をみる瞬間
終演後に皆さまとお話する時間がだいすきです。
仕事のことや恋愛のこと、生活のなかでうれしかった何気ない報告をしてくれたり、皆さまと過ごすそんな時間が本当に大好きです。
大好きな皆さまと、1日も早く、またお会いできるように、頑張ります。
どうか、わたしの大切皆さまが、穏やかな日々を過ごしておられますようにと、心から願っています。
いつもありがとうございます。
どうか今後とも、変わらぬご声援とご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。