タイプ4とタイプ6の違い
「自分自身に正直でありたい」の意味
タイプ4の説明によく書かれている『本物の自分』とはどのようなものか、やっと理解できたような気がします。
タイプ4にとって『本物の自分』とは、その時感じたまま振る舞うことです。悲しいのに笑顔でいることなどはタイプ4にとって『偽りの自分』であり、タイプ4が恐れていることなので極力避けようとします。
対照的に、タイプ6はネガティブな感情を見せる必要性を感じていません。タイプ6は孤立する事を恐れているので、それに繋がる事は極力避けます。
しかしながら、集団に合わせるのではなく自分らしく振る舞う事を好むタイプ6(カウンタータイプ)も存在します。そのようなタイプ6に指針を求めているかどうか尋ねたら、おそらく答えはNoでしょうが、それでもタイプ6なので無意識のうちに指標を求めています。“自分自身” という指標です。
タイプ4とタイプ6を見分けるポイントは「自分らしさはどこから生じているか?」です。
タイプ4のアイデンティティは自分の感じた事から生じています。様々なものごとに関して、自分の内面でどのように感じられるかと向き合い、それを『自分自身』として知ってほしいと思っています。
タイプ6のアイデンティティは外部の指針から生じます。タイプ論などが「指針」の良い例です。タイプ4が指針と自分がどれだけ違うかを意識するのに対して、タイプ6は指針に自分がどれだけ合うかを意識します。「私はタイプ4ステレオタイプです!」と喜ぶような人が、タイプ4と誤認しているタイプ6の良い例です。
これはタイプ4の恐れが “同じであること” でありタイプ6の恐れが “違うこと” であるからです。多数派に合わせるのを好まないタイプ6でさえ、自分と共通項を持つ誰かや何かを探し求めています。タイプ4はそれを見つける事によってオリジナリティが失われる事を恐れています。これは正反対の特徴です。
タイプ6は「自分自身を完全に説明してくれるもの」を探している
タイプ4はこれを探しません。なぜなら、タイプ4は自分は “唯一” の存在であると確信していて、それと一致するものなどどこにもないと知っているからです。
タイプ6はそれをどこまでも探し続けます。なぜなら、タイプ6は唯一であることを恐れているからです。「自分は周りとは異なる」と感じたタイプ6は “自分のような他の人の存在” を探します。自分自身でありたいタイプ6はその指標を見つける事によって自分は一人じゃない、ありのままで認められると安心します。
自分が周りと違うと感じた時にタイプ4は構わず自分を貫きますが、タイプ6は「他にも同じような人がいる」ということを確認するまで自分を隠している事も多いです(もしそうするのならタイプ6)。
そしてこの “自分らしい” ガイドラインに忠実に従うことにより、タイプ6は安心感を得ます。
タイプ4は「自分 vs 他の人々」
タイプ6は「自分達 vs 多数派」
タイプ4はどこまでも “個人” 主義的です。いかなるグループの一員となることも好みません。
対照的にタイプ6はグループ指向です。(「グループ」を「多数派」と履き違えないでください!)自分と似たような考えを持つ仲間を求めます。
自分が少数派側に属すると感じた場合、大半のタイプ6は多数派に合わせようとしますが、全てのタイプ6がそうする訳ではありません。
特に、恐怖対向型のタイプ6は意図的に集団から逸脱することを好みます。そのようなタイプ6は別の場所で仲間を求めます。「多数派に属する事を嫌い、少数派のグループに属そうとする」という意思がタイプ6にはあります。
タイプ4には、この「グループに属する」という認識がありません。そもそも人それぞれ異なって当たり前だと認識しているので、「属するとは何?どこにグループがあるの?」と思うかもしれません。
これはタイプ4が日頃から “個人” を意識しているのに対して、タイプ6が日頃から “属する” ことばかり意識している証拠です。
疲れたので今回はこの辺で……。
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