タイプ6が属性にこだわる理由
最近タイプ6に関する記事への反応が多いので、タイプ6に関して更に深掘りしてみようと思います。
エニアグラムタイプ6は「安全を求める人」だと言われています。
「これに従っていれば大丈夫だ」というものを見つけたい人でもあります。「これをすればこうなる事が確実である」という事を知って、それに従うことで安心感を得たいのです。
世の中には様々な規則(論理的な法則)があります。
「普通はこうする」「これをしておけば大丈夫」というものだったり、更には「この属性であればこうである」というものも “規則” と言えます。
規則に忠実であり、規則に例外が生じるなどして一貫性がなくなった時に “反応” します。
「なんで想像した通りにならないんだ!こんな事知らされなかったぞ!約束を破ったのか!」という反応が出ます。反応型であり、問題が起きた時には “困難を強調する” という反応が出ます。
最近では、生きづらい人に向けたアドバイスを比較的よく目にします。例えば「生きづらい原因は〇〇である」のようなものです。
タイプ6は「規則を見つければ救われる」と信じているタイプでもあります。人の説明に納得したタイプ6は「この世はこの説明の通りに成り立っている」と信じ始めます。
そうすると “規則通りのものは善” であり “規則から外れたものは悪” になります。
アダルトチルドレンやHSPなど属性を表す言葉はたくさんありますが、タイプ6は自分の属性をはっきりさせることで役割をはっきりさせたいのです。
つまり「自分は何者であり、自分には何の義務があり何の権利があるか」をはっきりさせておきたいのです。
自分に当てはまる属性としての義務を果たしたのにも関わらず見返りがなかった場合、タイプ6は「自分が何者であるか」が脅かされたことに対して混乱が生じ、不満を抱くことになります。
例えば「この属性ではこの部分に対してサポートが必要とされているのに、サポートしないのはどういう事だ」「私のような特徴を持つ人は優しいと言われているのに、我儘な人として受け取るなんて信じられない」のように。
それが “弱者を自称すること” と “タイプ6の囚われで” 繋がってきます。
もちろん、タイプ6にも色々なタイプが存在するので「タイプ6であれば弱いポジションにいることを好む」とは一概に言えません。
タイプ6にも『恐怖型』と『恐怖対向型』があり、弱いポジションを選ぶタイプ6は恐れへの防御性が強い『恐怖型』であり、強いポジションを選ぶタイプ6は恐れへの攻撃性が強い『恐怖対向型』だと言えます。
『恐怖型』は “守ってほしい”“信仰・依存により安全を求める” タイプ6であり、『恐怖対向型』は “守ることに必死”“不信・独立により安全を求める” タイプ6であるという違いがあります。
タイプ6には「安全だという確証を得られるように、確実な基準を探し求める」という所があります。
それが「絶対的な答え」「確固たるアイデンティティ」を求めることへと繋がってくるのです。自分を取り巻く世界は自分の予測範囲内で動いてほしいという願望があるのがタイプ6です。
言い換えれば「自分が基準通りにやったのだから、向こうも基準通りにやってほしい」というものです。基準通りにやった自分に対して基準通りにやらない他の人を見ると、裏切られたような気分になるのです。
タイプ6は想定外の出来事により期待を裏切られることを恐れ、裏切られないようにするために「常識である」と言えるような法則性を導き出し、それを「約束」「信頼」として扱います。
タイプ6の心理について考える時には「あらゆる因果関係=約束」と考えれば分かりやすいような気がします。
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