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1人参戦!合宿免許1日目。

大学生になったときからずっと免許が欲しかった。
春休みに九州一周旅行をしたときも、この夏の東北一周旅行でも全く力になれなくて、ずっと運転させてしまったことが申し訳なかった。実家に戻っても田舎であるが故に、車社会すぎて友達に迎えに来てもらったり、家族に送り迎えをお願いしたり、毎回運転してもらっていて、感謝の気持ちとともに、早く免許をとって私もかっこよく運転したい!!と強く思っていた。

1年生の時よりもお金も時間も精神的にも余裕が出てきて、2年の6月に免許合宿の斡旋会社3社に電話をかけた。

私は今、野外教育に強く興味を持っていて、この夏、キャンプに4つ行った。
8月の間、私は家に丸一日いた日がなかった。
キャンプが終わる9/1、大学生が始まる9月の2週目までで免許が取れる自動車学校を探したのだが、本当にない。

やっと見つかったのが新潟。

嬉しかった。このためにバイトを頑張っていたので、貯めていた366000円を一括で口座に振り込んだ。

親から出してもらうよりも絶対に取らなければいけない緊張感が強くあって、残高がガクッと減った通帳をみて汗が出た。

友達と本当は行きたかったのだが、大学の友達はもうすでに通いで取っているし、地元の友達は車がないと身動きが取れない県なので高校卒業のタイミングで多くの人が取っているし、かつ、この期間で一緒に取ってくれる人を見つけるのは難しかった。
この2週間は自分を見つめる期間にしようと心に決めた。

そして、台風の中、大雨の中、無事乗り切ったキャンプを終え、蓄積した疲れをお酒で流して(?)、朝にパッキングを終えた。

疲れているときだけはビールが美味しく感じる…

8/28に夏休みで初めて1日何もしなくて良い日があったので、池袋の美容室で人生初の金髪にしてもらった。でも、これ、ブリーチしてなくて、すぐ黒に戻しちゃうならダメージが少ないほうが良いと思ってダブルカラーにした。6月ぶりの美容室。22000円。

今更大学デビュー?って本気で思っているし、自分の性格的に金髪っていうキャラではないことも知っている。

それでも、やってみたかったことだし、免許合宿中はバイトも実習もなくて制限がないので、秋学期から始まる実習も鑑みて、染めるなら今しかない!!!!と思った。

そしてそして、ずっと開けたかったピアスも9/1に開けた。怖かったけど、いつも行ってる献血よりは全然痛くなくてあっという間に自分の一部になったピアスを暫く眺めていた。

人生初の金髪と開けたばっかりのゴールドのファーストピアスで免許合宿へ向かった9/2。

集合場所の駅に着くと、爽やかなスーツのお兄さんが待っていて、大きな荷物にタグをつけた。
その後何人かパラパラの人が来て、さっきまで一緒に電車に乗っていた人たちも免許合宿の人だったことが分かった。

バスに乗って合宿先まで向かう。
隣のいかにもThe大学生!陽キャ集団のリーダーみたいな人が隣に座ってきて、「みんなどこから来てるんだろう?東京とか?」とみんなに聞こえる声量で隣のお友達に話しかけていたのを聞いて、
「私東京です…!」と笑顔で答えたら、「えー!俺等も東京!!」と嬉しそうに答えてくれて、大学の話とかいろいろ話せた。

事前にネットで調べた、

免許合宿で友達を作る方法①
笑顔で話しかける。


を達成できた瞬間だった。

こんなの調べているの私らしくなくて、後から思い出して恥ずかしくなってきてしまった。

教室に着くともう何人かいて、高校のヤンキーみたいな集団が後ろの方を陣取っていて萎縮してしまった。
性癖がなんだ、とか だりぃ、とかそんなことをみんなに聞こえる大きな声で話しているのを聞いてゾワゾワした。

私と同じ期間の人はほとんどの人がお友達ときていて、女の子が4人、男の人が26人だった。
女の子は二人組がいた。
もう一人のTheギャル!の女の子にいきなり話しかけられて、「鉛筆忘れたんだけど、貸してくれない?」と言われた。

その女の子はめちゃくちゃヘビースモーカーらしく、一番にタバコが吸えるかどうかを気にしていてビクビクしてしまった。

仮免代を3000円払い、すっごく簡単な日本語のテストのような入校テストをして、視力検査をした。
ちゃんと両目で0.7あるか不安でドキドキした。

食堂に移動してお昼ご飯を食べた。
一人だからすぐ食べ終わっちゃって、よく噛んで食べられたかなって不安になりつつ、学科の教室に向かう。

食堂と学科の教室は少し離れていたのに、いきなりものすごい雨が降ってきた。
傘を持っていなかった私は愕然とした。

その時、傘を広げた隣の人が
「よかったら、、、入りませんか…?」
といかにも勇気を出して声をかけてくれた。
うれしいうれしいうれしい。
心臓が飛び跳ねた。

言葉では遠慮しているふうに返しつつも、体を遠慮なく傘の中に入れさせてもらう。

学科が始まるまで40分くらい時間があったので、
「このあとの時間、少しだけご一緒してもいいですか?」
と勇気を出して聞いた。

待合室ブースで、大学でどんなことを学んでいて、どんなことをやっていて、趣味は?サークルは?どうして新潟にしたの?

色んなお話ができて、少しだけれど、人となりが見えてきた気がした。

4日私より早く来ていたから、学科で気をつけることとか、先生がクセが強いけど頑張って、とか、実技入る前に項目確認しておいたほうが良いよ、とか色んなことを教えてもらって頼もしかった。LINEも交換して、その後も宿泊するホテルへのバスのことを親身に教えてくれた。

学科1時間目。
全員起立して、宜しくお願いします、をみんなで合わせてお辞儀する。

大学では教授がぬるっと授業を始めるから、小中学校に戻ったようで新鮮だった。

寝ているヤンキーがいて、「居眠り運転と一緒ですよ!!ハンコ押しません!!!」とかなりの剣幕で怒っていた。
たしかに、免許を取ると考えると居眠り運転をされては困るし、免許は国が、警察が、管理しているものだから、生半可な気持ちで授業を受けられたら困るのだろう。

必死でメモを取って、マーカーをすごく引かせる先生たちだから手をたくさん動かした。

1日目から実技があった(驚き)

初めて握るハンドル。本物のアクセルとブレーキ。ドキドキワクワクした。

まずは教官に美しいお手本を見せてもらう。

いろんなポイントを伝えてながら運転してくれて、助手席で感嘆の声を上げてしまう。

わたしもこんな運転がしてみたい!!
すごく楽しかった。ただ、こんな大きいものをこれから自分がコントロールしていくことに強さがあったし、今までちゃんと免許を取って車を乗りこなしている人たちは本当に、凄いことをしているんだな、みんな乗り越えてきたんだな、と尊敬の念を抱いた。

あと、2週間で私が免許取って、こんなに大きな乗り物に乗れるようになるのか不安すぎるけれど、真剣に、正確に、着実に、一つひとつできることを増やしていきたい。

教習所からホテルに戻るとまだ19:50なのに、そのまま疲れて寝てしまった。

そんで一人暮らしだから慣れているはずなのに、これから2週間一人だと思うと、ホームシックで寂しさが押し寄せていた。
無理に友達を作る必要はないけれど、気軽にお話できる人を増やしていきたい。



ご飯がとにかく美味しくて、それだけで頑張れちゃう。単純な私。




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