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読書感想 大岡昇平さん『野火』
この本を初めて読んだのは小学5年でした。
当時高校生だった兄が高校の読書感想文のために読んでいた本だったと記憶しております。
その時はほとんど理解できず…というか出てくる言葉が難しくてすんなり入ってこなかったのだと思います。
後に中学2年になり読み返して、夏休みの読書感想文としてクラス代表だか学年代表だかそんな感じになりました。
感想を全然書いていないことに気付きました。
戦争というものを体験していませんが、なんとも生々しい表現が多いと感じます。
猿の肉と言われていたものの正体は何なのかは明白でした。
それでも「生きる」ということを優先させる主人公の強さは、現代の日本にはないものなのかもしれません。
私の親の世代ですら戦争を知らないので、戦争というものがとても遠い昔のことのように感じます。または、遠い国で起こっていることとも感じているのではないでしょうか。
しかし、隣国から飛翔体が何度も確認される今、本当に戦争は「遠い昔の出来事」で「遠い国で起こっていること」と言い切れるものなのか…
それを真剣に考えなければいけないのかもしれません。