幸せになるためには?
「幸せ」。・・・実は自分には最も縁遠い言葉だと思ってました。振り返ればずっと避けて来た気がします。幸せになるのに貪欲な人たちを見てはなんとなく人ごとのように感じたりもしてました。でも先日、「幸せとは何か?幸せになるためにはどうすれば良いか?」を考える機会がありちょっと向き合ってみる気になりました。このnoteでは読書会での学びから自分自身を振り返ります。
考えるきっかけ
きっかけは私が所属しているコミュニティ「flier book lab(フライヤーブックラボ、以下ラボとします) 」でした。このコミュニティは本の要約サービスを提供しているflier(フライヤー)が運営していて月に二回、要約サービスを利用して読書会を行なってます。そこで「幸福とは?」というテーマが設定され、こちらの本が選ばれたのです。
読書会でのテーマは「自分自身についてよく考え、得意なことをし、人生の良い面に意識を向け、他者に親切にしましょう。→実際に行動に移すためには?」でした。
読書会の様子はこちらから↓
幸せとは?
そもそも幸せとは何か?この問いに対してラボのメンバーから出た意見は、
居場所があること
他人の居場所を作ること
他人の長所を見つけること
自己肯定
といった内容でした。また、不幸を経験するから幸せを感じられる、理想が高過ぎるとなかなか幸せになりにくい、という意見もありました。
また、「無人島でヒトは幸せになれるのか?」という問いも出ましたが、一人で完結する幸せもあれば、他人がいて成り立つ幸せもある。幸せは個人の価値観・主観だから他人から認められることは必要ないという結論になりました。
幸せの落とし穴
ヒトが幸せを感じる時には脳内ではセロトニン、ドーパミン、オキシトシン、エンドルフィン、といった脳内物質が分泌されています。これらのホルモンの中には脳内麻薬と呼ばれるものもあります。つまり、慣れるともっと欲してしまう危険性もあります。だから時には幸せのハードルを下げて、あえて不幸を経験することが重要になります。ちなみに100%幸せというより幸せと不幸の割合は80:20くらいがちょうど良いそうです。
幸せを実践するのに必要なこと
「自分自身についてよく考え、得意なことをし、人生の良い面に意識を向け、他者に親切にしましょう。→実際に行動に移すためには?」
この問いに対しラボのメンバーから出ていた意見はこんな感じでした。
他者に親切にするには自分が幸せでないと出来ない。
自分が幸せになるには自分がどうすれば幸せになるか知らないといけない。
自分への肯定、許しも必要。
中々自分のことはわからないから他者を鏡にして自分を見る。
そのためにひたすら自分のことを聞いてくれる人を見つけるのが重要。
そういう信用出来る人を探すのも重要。
家族より他人に話しやすいこともある。
そうなんです。結局、自分と向き合わなければ幸せになれないんですよね。それはなぜかというと、他人に決められた幸せを生きることにならないために、自分にとっての幸せとは何かをわかってないと幸せになれないから。
そして深いなと思ったのは「自分」というものは環境によって変わるし、物事の捉え方も視点によってポジティブにもなるしネガティブにもなるという点。だから自分というものを絶対的物差しで捉えるのは難しく、他者との対話を通じて相対的に捉える必要があるのかもしれません。
なぜ幸せを避けて来たのか?
ここで話が私個人の話に戻りますが、なぜ自分は幸せを避けて来たのか考えてみました。正確には「私は普通の幸せは手に入らない」と思ってました。
(何をもって普通とするかはそれだけでまた議論になりそうなのですが、ここでいう普通の幸せとは「女の幸せは20代で結婚して子供を産み、夫に尽くすこと」といったいわゆる伝統的価値観に基づいた幸せです。)
なぜなら私はずっと自分は「普通」ではないと思っていたからです。私は小さい頃から身長が高く、小学6年の時には160センチを超え、今は174センチ身長があります。ゆえに子供の頃からずっと挨拶のように「わー、大きいね!身長何センチ?」って聞かれながら育って来ました。もちろん、相手の方に悪気があるわけではないのはわかっていますが、さすがに何百回も言われ続けると、自然と「あぁ、自分は規格外なのだな、普通でないのだな」と思うようになり、いつしか身長がコンプレックスになっていました。
社会人になり面と向かって身長を聞かれることも少なくなり、また、昔よりは多様な生き方が認められる社会になって来たこともあり、徐々にコンプレックスは薄れて行きました。が、「普通の幸せは手に入らない」というのはどこかに残っていてゼロにはなっていなかったようで、大人になり各々自分の幸せの形を目指せば良いと頭ではわかっていても、どこか後ろめたさに似た割り切れない気持ちがずっとあったのも事実でした。
そのせいか幸せと正面から向き合う、ということをずっと避けていたように思います。これこそ正に他人に決められた幸せを生きていたのかもしれません。
幸せになるために
今回改めて幸せとは何か?考える機会があり、また、ラボメンバーの色々な意見や考えを聞いてちゃんと向き合うことが少し出来た気がします。さらに一歩踏み込み、自分は何をしている時が幸せなのか?自己と向き合い続けようと思います。
それにあたりヒントになりそうだったのが、
小さな幸せも積み重ねでやがて大きな幸せにつながる
自分の好きを語ることは幸せにつながる
というラボの読書会主催者のお一人、荒木さんからの補助線でした。自分の好きを語るということは自分の価値観を表明することになるので、もしかしたら批判されたり馬鹿にされるかもと、表現するのに心理的ハードルがある人もいるかもしれません。
でも自分の好きを語ってるときのその人の目は輝いているし、生き生きしています。実際、私の周りには何人かそういう人がいますし、そういう人たちの話を聞くのは私にとって楽しくて大好きな時間の一つです。
自分もそうなりたい、そう思ったのは今回の読書会でのラボメンバーの話が心に刺さったから。ある時、現在闘病中のお母様から「好きなことをやれているの?」と聞かれたそうです。これが私の心にもグサっと来ました。「本当にやりたいことやれてるんだろうか?周囲の期待に応えてるだけではないだろうか?」
時間をどう使うか、それはつまりその人の生き方そのもの。特に人生の中でもかなり割合を占める仕事やキャリアはやっぱり好きなことをやりたい、そう思いました。そして二度と他人の決めた幸せを、他人の人生を生きないようにしたい。
自分の瞬間瞬間の気持ちより「いいね!」の数に一喜一憂し左右される時代。気を抜くと本当の自分が見えにくくなる時代。
「自分自身についてよく考え、得意なことをし、人生の良い面に意識を向け、他者に親切にしましょう。→実際に行動に移すためには?」
まずは自己に正面から向き合い、自分の好きなことをやりながら、ポジティブな面を意識して、周りの人との対話を楽しみながら、少しずつで良いので幸せを積み重ねて行きたいと思います。
そして、こういった深いディスカッションを出来るメンバーに恵まれたことは私にとって幸せの一つです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。