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新卒で大手SIerに入社して2年が経った今 ー2年目末に思うことー

この記事の対象者:SIerに興味がある方。学生の方や中途入社を考えている方。同業者。
(これらの方に参考になりそうだと思いながら書いていますが、もちろん対象の方に入っていなくても大丈夫です!)

前回、就活時に私が考えていたこと、どうしてSIerを選んだのかについてを綴りました。
まだ読まれていない方は是非以下のリンクから飛んで読んでみてください。

新卒で大手SIerに入社して2年が経った今 ー就活時の考え方についてー

この記事、思うがままに書き綴り後から添削などもしていないので
読みにくいところも多かったと思いますが、思っていたよりも多くの方に読まれていて嬉しかったです!
モチベになりました。
本記事では、じゃあ実際入社してみてどうだったの?といった本題のところを書いていきたいとおもいます。

私が入社したのは2020年4月。そう、コロナで騒がれ始めていたあの頃です。
当時は数人、十数人で大騒ぎとなっており、数千人超えている今よりも緊張感があったのは今でも鮮明に覚えています。
そのため、私は研修から今の実務に至るまで全て在宅で勤務しています。
(注意:これは部署やプロジェクトに依存する部分なので、ここだけ読んで、あ、フルリモートなんだ!と期待を持たない方がいいかと思います。同期でも多くの方は研修後から週5で出勤している方もいました。)

そういった時代背景を踏まえて、以下の章立てで話していきたいと思います!

1. 研修期間について
2. 2年間で取り組んだ業務について
3. 今感じていること、次に向かう方向について

大筋は変わらないようにしますが、内容など特定に繋がりかねない内容は一部ぼかしていますのでご了承ください。

1. 研修期間について

研修期間は、とても長く4月から半年近くありました。
まずは全体>部署>チームのように段階を踏んでより実際の業務に近づいていくイメージで
とても長かったですね。
簡潔に行ってしまうと最初の3ヶ月くらいは、とても研修内容がつまらなく入社前に期待していた想いややる気・モチベがくじけてしまいました。
教えてもらう内容も正直簡単で、CSの修士を取っていれば(もしかしたら学位でも)退屈な日常でした。
簡単なプログラミングの課題をだらだら細かく少しずつ進めていくようなイメージで、
勤務中は基本的に他の同期を教えながら進めるような形で、これは自分が受講生なのか講師なのかわからなくなるくらいでした。
この時、転職を割と考えました。ある程度プログラミングできる方は研修に期待せず、独学か、同期とのコミュニケーションタイムと思って割り切るのが良いかと思います。
実際、この期間でとても仲良くなれました。本来オフラインであれば直接話して、研修を受けて、一緒に飲みにいこう!となっていたのでしょうが、
実態は冒頭で述べたようにコロナ禍の最初期だったため、研修も飲み会もオンラインという状況。
オンラインでの飲み会はなんとかコミュニケーションは取れるものの、私自身あまり得意ではなくこればっかりは時代を恨みました。(研修がオンラインだったのはとてもありがたかったですが)
そういった研修期間でした。
まあ、営業の方や文系学部卒の方もいる中でレベルわけなどもしていなかったので
足並みを揃えようとした結果であること、急にコロナ禍でオンラインでの研修になり対応が難しかったこと、などいくつか理由も想像できるため、すごく残念だったとは思いませんが、
入社前に思っていた期待とのギャップはあったのは事実です。

2. 2年間で取り組んだ業務について

そういった研修の後、いよいよ実際にチームにアサインされ業務に入っていくわけです。
まず私の部署ですが、少し一般的なSIerの中のSEとは毛色が違い、他の部署への技術支援や最先端技術の研究開発をメインとする技術に強いチームでした。
(これは入社前にも思っていたようなパワポエンジニアよりはより技術に近いところに行けてよかったです)
AI系やグローバル系を希望していましたが、
実際にアサインされたのは、どちらにも当てはまらない研究開発系の業務でした。
どうやら、タイミングやその時の要員の運もあるようで、この時は渋々この業務になってしまったのです。
そこから4つくらいプロジェクトを転々としたのですが、常に課長に希望を伝え続けていたこともあり、少しずつやりたいようなAI系業務に近づいていき、2年目からはAI系案件にアサインして頂けました。
この案件は概要が話せなくて残念ですが、とても楽しく入社前に思い描いていた業務に非常に近かったです。(AIの社会応用)
最初は開発メンバーとして入っていましたが、2年目末の今チームリーダーとして業務をこなしています。
ただ、内容は良いのですが、案件規模が大きいためスピード感が遅く、割とフラストレーションが溜まるような場面も多くありました。ここは入社して実際に体験して初めてわかったことでした。
スピード感の遅さは大手SIerについて語られるときによく書かれていますが、実際体験してみるまで
何が問題なのか?なんで嫌なのか?といったところがわかっていませんでした。
実際体感すると、期間の割に学べる技術が少なかったり、次に進めて行きたいのに足踏みしている感覚に陥ることなど、とてもよくわかりました。
2年通して一通り業務を経験し、思ったことを次に述べます。

3. 今感じていること、次に向かう方向について

SIerの中でも今の技術専門部隊にはいれたことはとてもよかったし、幸せなことだと思っています。
細かいことは書いていなかったですが、周りの方は超がつくほど優秀でとても頼りになりますし
周りの同期も優秀な方が多いのでいい刺激になります。
つまりとても仕事しやすい環境だと思っています。
ただ業務については、他の章でも述べたように運やタイミングに依存してアサインされてしまうため
必ずしも希望通りの仕事ができるかというとそうではないといった部分がありました。
これも入社してみて初めて知りました。
入社前はAI系を希望しているといえば、人事の方は欲しがっているように見えたので
案件は余るほどあり需要がとても高いのだと思っていましたが、実情、中身(今の部署)と外側(人事)に大きなギャップがありました。
これは事前によく確認しておけばよかったなあと思ったポイントでした。
まあ、自身お希望がふわっとしていたこともあったので、アサインしにくかったのも大きな要因だとは思っています。
できるだけ具体的に案件や業務をイメージすることができるのならば、それを伝えるようにしていればきっとそのようにしてくれたと思っています。
タイミングや運でやりたいことができなかったと述べましたが、やりたいことを無視されているわけではなくて、上の方々はできるだけ希望に合うように懸命になって下さっていましたし、
常に気にして下さっていました。本当に環境は恵まれている場でありました。

また、業務内容についてエンジニアリング、つまり技術を極めて行きたい方にはあまり向いていないのかなあと今は思っています。どちらかというと問題解決能力やマネジメント力を鍛えたい方には的ているかなと思います。(少しコンサルっぽい)。どうしても上流工程を行うために、どうやって解決するかを考える時間が多いです。その際にAIで解決できそうと依頼が来たとしても、実際ヒアリングをしてみると、他の方法の方が簡単でコストも低く確実じゃない?となることも多々あります。
なので、技術ベースではあるもののその技術に尖るというよりは、問題解決能力が高く、技術については広く浅く詳しい方が適していそうだというのが今の感想です。

次に向かう方向としては、このまま今の会社でもう少し頑張って
AI系の技術職(エンジニアリングに強い事業会社など)か問題解決能力を高めるならば外コンなどを目指していくキャリアがいいのかとぼやっと思っています。

あまり触れていませんでしたが、グローバル系の業務はタイミングが合わず
これまで結局携われていないです。これも今後今の会社もしくは次の会社では携わっていきたいですね

大きな会社のたったの1社員、しかも2年目のペーペーの意見ですので、
これは全てだと思わず色々な方の意見を聞いてみるのがいいと思います!

いったんこのシリーズはこれで終わりますが、
こういったSIerの事情などで聞きたいことがあればコメントお願いします
また、リアクション多くいただければ他の内容についても書いていきます


拙い文章でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました!!


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(とてもモチベーションになりますので何卒🙇‍♂️)

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