こういうのを、ブランケット症候群と呼ぶ。
スヌーピーの仲間、ライナスくんがブランケットを手放せないことから、ライナス症候群とも。
そしてこのブランケットのことを「安全毛布」という。
どれも、心理学用語だ。
私の記憶に残る絵本『ジェインのもうふ』もそんな感覚を思わせる。
私はジェインの持つ毛布に強い憧れを抱いたのを覚えている。
人は生まれてから、成長のどこかの段階で母親から離れる。
その過程で、何かにすがって安心を求める。
幼いころは、身近にあるタオルや毛布、ぬいぐるみであることが多いが、成長するにつれ、その対象は変わっていく。
「スマホを手放せない」
「恋人からは離れられない」
「お酒を飲むと救われる」
というように。
ブランケットの人は、それが昔から変わらずにブランケットであり続けているだけ。
みんな何かしらのストレスを感じ、何かで癒されることを求める。
生きていくために必要なことは、ブランケットを取っ払うことではなく、ブランケットと上手く関わりながら、自分の前向きな心につなげること。
前を向けないくらいにブランケットにしがみつくと、それは依存症になるんだと思う。
夢中になれることを見つけること。
そして、
そこに対しても依存しないようにバランスをとること。
楽しんで生きている人って、そのバランスの取り方がとても上手い。
それは学べるし、鍛えられる。
楽しむことに力を入れる。
そんな努力をこれからも続けていきたい。