絶望名人の星を読む【フランツ・カフカ】
こんにちは!鈴子です。
本日は、私の好きな本紹介&作家さんのプチホロスコープ読みをお届けします🎵
シリーズ化するかしないかはわかりませんが、第一回目!!ジャジャン!!
【フランツ・カフカ】
朝起きたら主人公が毒虫になっている…で有名な小説『変身』の作者です。
数ある名作の中でも、普段小説を読まない人にもぜひお勧めしたいのが、
こちらの1冊!!
絶望名人カフカの人生論
もともと好きな作家さんだったのですが、このスタイリッシュなネガティブ発言満載の文庫を読んで、ますます好きになりました!
なかなかすごいです。
一部抜粋させていただきます。
「倒れたままって!」と思わずつっこんでしまいました。
つまづくことはできる。さらなる上にこの強力な一文、最高のセンスで大いにツボに入ってしまいました。
短い文章ばかりですので、ぜひ手にとって、好きなページから開いて読んでみてください。
絶望すぎて気持ちいいです。
さて、こんな絶望名人のカフカはどんな星を持って生まれているんだろう??
ホロスコープを読ませていただきました。
彼は、1883年にチェコでユダヤ人の家庭に生まれています。
どんなにネガティブシンキングな星かと思いきや。。。
なんと、幸運の星と言われる【木星】が、彼の生き方や自我を表す【太陽】に重なっているではないですか。
これは、西洋占星術の世界では、「前向き」「ポジティブ」「自己肯定的」などと解釈するのが一般的です。
その人の中心となる【太陽】、カフカはこの【木星】以外に他の星との目立った関係はありません。
一瞬、誕生日が間違えているのかな??と混乱したのですが、いや、まてよと。
カフカの【太陽】は『蟹座』です。
『蟹座』は自分の居場所であり、基盤です。
とても繊細で傷つきやすい内面を守るために、カニのような硬い殻で自分自身や大切な家族や愛する人を守ります。
鉄壁の防御。
この文庫の中に、カフカの友人が残している言葉があります。
なるほどカフカは、絶望している自分を100%肯定していると捉えれば、とてもしっくりきます。
誰も寄せ付けないほど完璧に絶望して、その閉じた自分の世界の中で、絶望した自分自身をある意味愛して生きているととらえれば、【太陽】【木星】の重なりは納得。
ネガティブで絶望している自分を100%肯定している。そいういう意味での前向きさ。
なんかややこしいですが…
絶望名人カフカ、この人、最強なのでは!
読んでいただくとわかるのですが、カフカのネガティブ発言を読んでも、全然暗い気持ちになったり、嫌な気持ちにならないんです。
カフカが自分自身をちゃんと認めて愛してることがわかるからなんですね、きっと。
それ以外の星も、濃厚です。
無意識や感情を表す【月】は『双子座』で、そこに愛と美の星【金星】と、情報と伝達の星【水星】がダブルで重なっています。
風の星座である『双子座』の軽やかさと、【金星】の美意識、センスが、カフカの言葉を司る【水星】を生き生きと彩って、あの文章が生まれているのですね。
【月】もあるので、それが自然にできてしまうのがカフカなのです。
彼の作品は、生きている間にはほとんど日の目を見ずに終わったのですが、それは、彼の表現を表すさっきの【月】【金星】【水星】に、自由と革命の星の【天王星】が少し難しい角度で関係しているのを見ると、致し方なかったのだと思います。その時代には革新的すぎたということですね。
さらに、情熱やエネルギーを表す【火星】は『牡牛座』で【海王星】とぴったり重なっています。
『牡牛座』の粘り強さで、夢やビジョンを追いかけ続ける人。型にはまった平凡はどうでもよくて、自分の世界観に揺るぎない自信を持っています。
そして、ここにも【天王星】が、こちらはとても良い角度でエネルギーを送っているので、独特の世界観を自分だけのやり方で表現していこうとします。
カフカは、どの時代にどんな環境で生まれたとしても、ほとんど変わらない「フランツ・カフカ」だったのではないでしょうか。
それくらい、彼は、自分を愛し肯定しているのだと思います。
カフカは小説以外に、膨大な数の日記や恋人に宛てた手紙を残しています。
『蟹座』である彼は、自分という存在を受け入れて守ってくれる他者も必要としていたのでしょうね。
「自分」という存在を強く意識したとき、それを100%わかってくれる人なんて存在しなくて、余計に寂しさや孤独を強烈に感じるようになるのかもしれません。
絶望的、ネガティブシンキング、弱音、これらは良くないように思えますが、誰もが持っている部分であり時々落ち込む穴であり、もしもこれを丸ごと受け入れて「俺ってこんなに絶望的だぜ」と人に胸を張って言えるなら、それはむしろ強みになり得るのかもしれません。
なかなか真似はできませんが、よかったらカフカの生き方、言葉、一度体験してみてくださいね。
絶望すらも愛したいと、ヒリヒリした鈴子でした。
読んでくださって、ありがとうございました!
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