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画像でみる不妊治療/出産のイターイはなし
どうも、りんぎょちゃんです。
もうヘッダー画像から痛そうでソワソワする~。そう、不妊治療/出産って、実はイターイことが多いんです。
今回は、実際にあるイターイ事例を使いながら、不妊治療や出産について解説していきます。本当に、妊娠は自然妊活で実現できるのが一番いいとりんぎょちゃんは思います。
■出産(の陣痛)の痛みって、手指の切断レベル
参考 TOKYO麻酔産科チーム
これは、「マギールの疼痛スコア」とよばれる、様々な痛みの強さを質問表により数字で評価したグラフです。
下から上に上がるにつれて痛みのレベルが高いのですが、レベル10の歯痛とか捻挫からすでに想像するだけで痛い…!ちなみに出産(の陣痛)の痛みのスコアは初産婦で40近く、経産婦でも30近くあります。手指を切断してる痛みと同じです。そら、産むとき野獣のように叫ぶはずだわ。
出産が痛いなんてイヤ!という人には、無痛分娩という方法もあります。出産の際に痛みのせいで過剰にイキんだり、血圧が上がったりというリスクを回避できるので、母体の健康状態次第ではお医者さんからおすすめされることもあります。
参考 無痛分娩関係学会
ただ、無痛分娩も「無痛分娩をするための処置」がイターイです。
局所麻酔をして背骨からカテーテルを挿入し、分娩時にそのカテーテルから麻酔を流し込んで出産時の痛みを感じなくさせる硬膜外麻酔という施術ですが、私の時は前日からカテーテルを仕込んで翌朝から出産というスケジュールだったので、夜中カテーテルが飛び出した背中をベッドにつけて眠ることができませんでした。今思い出しただけでも痛い。でも、普通分娩に比べたらマシ…!
参考 日本産科麻酔学会
■不妊治療も負けずと痛い。実は男性も痛いんです。
次に、不妊治療のイターイ話。
不妊治療では、女性のカラダを最初に検査することが多いです。性病はないか、ホルモンバランスはどうかなどいろいろ調べます。その一環として、卵巣から子宮までを結ぶ卵管の状態が正常かどうかを調べることもあります。それが、卵管造影検査です。
卵管が詰まっていると卵巣からピックアップされた卵子がちゃんと子宮まで到達することができず、妊娠成立することができません。なので造影剤と呼ばれる液体を膣から子宮内に流し込み、状態を確認します。
参考 内田クリニック
上の図は卵管から子宮までが白くつながって映っています。卵管のつまり(卵管閉塞)がない状態です。卵管閉塞があると、こんな風に見えます。
参考 廣田漢方堂薬局・鍼灸院
卵管がつまっていると、造影剤が通るときに痛みを感じるそうです。細い管の中に液体が入ってくるわけなので、そら痛いわ…!
ちなみに卵管造影検査によって、子宮奇形もわかります。子宮奇形にはこんなに種類があり、妊娠継続に影響を及ぼします。自分の子宮の形を早めに知っておくことは、安心して妊活を続けるための必要条件かもしれません。
参考 メディカルノート
また、私の話になりますが、最近はこんな注射を自分で自分に打っていました。不妊治療では基本的に通院回数が多いので、その負担を減らすために注射を自分でやるか病院でやるか選択ができるようになっています。
針先長い…
しかも、こういった自己注射やホルモン数値確認のための採血、妊娠確認のための採血、排卵確認のための採血といった注射がたくさんあるのが不妊治療です。腕だけでなく肩や腰、お尻にも打ちます。
下の図は、よくある体外受精までの流れです。
最後の妊娠判定でも、HCGという妊娠したかどうかわかるホルモン値を図るために採血があります。もう刺され放題。
参考 レディースクリニック北浜
続いてまた針のお話。
不妊治療で高度医療にあたる体外受精(IVF,ICSI)では、卵子を採卵し、精子と受精させ、そこでできた受精卵を体内に戻すという施術を行います。
精子を採取するのは男性のマスターベーションで可能なので痛みはありませんよね。一方で卵子を採取するのは大変です。体内にある卵巣から卵子を採取するために、こんな長さの針を体にさすんです。
参考 スッキリ
ぎえー痛い!!
採卵では麻酔をかけてもらうことも病院によっては可能ですが、私はちょっとでも節約したくて無麻酔で採卵をしていました。めっちゃ痛かったのはこのせいか。次は絶対麻酔しよ。
■お待たせしました、男性もイターイ不妊治療のリアル
ここまでずっと女性のイターイ話をしてたけど、実は男性にもイターイはなしがあるんです。
さきほど、「精子を採取することは男性のマスターベーションで可能なので痛みはありません」といいましたが、それは射精した精液の中に精子が含まれている前提です。
一般的に、男性の100人に1人は精液に精子が含まれない無精子症であるといわれています。また、不妊治療中の患者においては5人に1人が無精子症というクリニック報告もあります。
参考 京野アートクリニック高輪
無精子症だった場合、じゃあどうやって精子を採取するんでしょうか。
こうするんです。
参考 メディカルノート
睾丸を大きく、もしくは数か所切開し、精子のいそうな部分を探し出し、精子を採取します。もし精液中に精子がいなくても、精巣のなかには存在しているケースもあるため、無精子症でも妊娠をあきらめる必要はありません。とはいえ、自分の体の一部を刻むって結構イターイですよね…!
■イターイ不妊治療をしないために
今回は、画像でみる不妊治療/出産のイターイはなしということで、いろんなイターイ話をご紹介してきました。本当に、妊娠は自然とするに限ります。もちろん、生殖医療に頼らないと子供が望めない私たちのような夫婦もいます。この痛みに耐えた先に子供に会えるという思いだけでみんな頑張っています。
あなたが将来取り組む妊活が痛みのない妊活で終われるのか、それはその時になってみないとわかりません。ただ、明確に言えることは自分のカラダに興味をもち、自分の人生に興味をもって早期からいろんな可能性を考えておくことはとても意味のあることだということです。このnoteも、参考になればうれしいです。
それではまた次回。