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縁側で足をぶらぶらさせている西瓜の黒子頬撫でる風
夏に母の実家へ行く。子供時代の恒例行事。
冷たいスイカを、大きく切ったそれを縁側で頬張る。まるで絵に描いたような夏の一日。もう手の届かない過ぎ去った時間。
人間は失った時にそれが宝物だったと気がつくらしい。手元にある時は何とも思わないくせに。ただ心のトランクにはしまっておく事ができるようである。
私は失ったモノを悔しがったり悲しむのではなく、時々ひとりでトランクを開けてこっそり愛おしみたい
朝顔のつゆで描かれし金魚かな指から溢れ空に消えゆく
日本人あるあるなのかもしれない。
日本以外では住んだ事がないからかもしれない。夏は何となく特別な感じがする。
朝顔や花火、短いけど暑くて暗い夜、皮膚を焼く太陽。
ただ、それらは強い残像となり消える。花火の様に。後に残されたわたしは寂しさを味わいながら、その寂しさも宝のひとつなのだと思う。
太陽と月が交代するだけで世界は変わり日々累々たる
世の中、色々な出来事があり
私達は迷い翻弄されている。
このままではダメだと常に考え
ネガティブの強い渦に引き込まれそうになる。
ポジティブが良いと分かってはいるが
ネガティブはとてもエネルギーが強いのだ。
でも
何もしなくても
動かなくても
世界は常に変化している。
人間のちっぽけな感情とは関係がない。
その中に私はいる。
私は、大きな世界の中にただ在る。
心得を間違う事も多々あれどそれも道なりたのしからずや
髙田郁先生、
世の中は不穏なニュースで溢れていますが、季節は一気に春となりました。先生はいかがお過ごしでしょうか。
あきない世傳 金と銀 12巻目。一気に読みました。そして二度三度、今度は気になるところを繰り返したりして。
チーム五十鈴屋、幸さんを船頭に大波小波の世を工夫して…売る方も買う方も幸いとwin-winでなおかつ誠実清浄、組織と仕事のお手本だといつも気が引き締まります。
そ
風の音は実は木の音モノの音私はココロに柳を置こう
コロナ禍ではあるが気分転換は大事。
2月はキャンプに出かけた。秋冬キャンプは3年目である。
時は寒波が日本を襲った頃。地元は暖かい雪無しなのに寒い事寒い事。風も強くて焚き火を早々と始末して寝袋に潜り込んだ。
風が強い。周りの木々が大きくうねる、山が揺れている、襲いかかってくる様な音が怖い。
ヒトのココロとか人間関係のようだ、と思った。
何かの事象を人間に置き換えて考える癖があるのだ。
鳥の巣に五輪宴の星が舞う終わりよければすべてよしかな
正直なところ、スポーツ自体に興味がないのでオリンピックはニュースでチラチラ見る程度だった。フィギュアスケートとかスノーボードとかはショウの要素が強いので楽しく見れるが、他は良く分からない。
その上、昨年の東京五輪といい今回の北京冬季五輪といい、コロナ禍だし、不正とか色々スポーツ以外のネガティブな情報があまりに多くて、無関心に拍車をかけた様な気もする。
ただ、チラとみた閉会式の様子はとても美し
手にしたがその手間想いに気が怯みダストシュートに送るチョコ菓子
明日はバレンタインデー。
100円ショップやスーパーでは手作りキットや菓子の材料が並び、SNSは菓子のレシピが溢れている。そんなこの時期に私は思い出す人がいる。
以前、一緒に仕事をした脳外科の医師は、
「俺はチョコはいらないぞ、受け取らないからな」と毎年宣言し、本当に受け取らなかった。
別に楽だから良いのだが、少しもやっとする。
でも、今になり分かるのだ。
コロナ禍で他人との関わり方が変化