若者のすべてと私
フジファブリックの若者のすべてが高校の教科書にのっているらしい。
いいなあ…。
シンプルにうらやましい。
若者のすべてといえば、私はリアルタイムで若者の時に聴きまくっていた曲である。私の中で、フジファブリックといえば若者のすべてか茜色の夕日、赤黄色の金木犀が代表曲だが、若者のすべてが特に好きだ。
若者の時だけでなく、毎年、真夏のピークが去りそうな時にはなんとなく思い出しては口ずさみ、夕暮れの空を仰ぎながら涙目になっている。
志村さんが亡くなった時も衝撃的を受けた。確か当時は続くようにNujabesも亡くなり、まだ若く才能もあってまだまだ活躍するであろう、自分なりに身近に感じていた人が急にいなくなるということに、喪失感を覚えたりもした。
いや、人の死の話はここでやめておこう。
湿っぽくなる。
とにかく今の高校生が羨ましい。
もし高校の授業でこの歌を歌う事になったら、私はきっと同級生の目を憚らず、涙ぐみながら歌う自信がある。
夏の放課後、5時ぐらいにでも歌った日にはアホみたく号泣するだろう。
なんせ今、歌詞を読み返していたら、志村さんの歌声が頭の中で流れてきて既に涙ぐんでいる。
知らない人のために歌詞を貼っておこう。
この歌を聴くと情景が浮かぶ。
本当に志村さんは天才だと思う。
今日の初夏のような気持ちの良い天気のせいだ。
夕方に外を歩いていたら、軽く汗ばむくらいの柔らかい気温と夕日に照らされる街並みに包まれて、私の頭の中で若者のすべてが流れてきてしまった。
まだ夏が始まってもいないというのに、だいぶフライングじゃないか。ずるいぞ。
きっと私は死ぬまで毎年この歌を思い出すだろう。
若者のすべてどころではない。
私にとってはおじさんのすべて、いや、将来的におじいさんのすべてと言っても過言ではない。
こんな、毎年私の心を震わせてくれる素敵な曲と出会えて本当に良かった。
これだから私は音楽が大好きなのだ。
先日、「音楽がすき」という記事を酔っぱらいながら衝動的に書いたが、今はちゃんと飲まず書いている。
本当はこんな記事を書くつもりはなかったのだけれど、書いているうちに感傷的になってしまった。
今日は飲まないつもりだったけれど、志村さんを思って一杯だけ飲もうかな。
私の人生を彩ってくれた天才、志村さんよ、ありがとう。
献杯。