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La Gouzotte 2017 / Yann Durieux

<タイプ>

<生産者>
Yann Durieux
<品種>
ピノ・ノワール 100%
<産地>
フランス・ブルゴーニュ
<価格帯>
8000円前後

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<コメント>
それなりに村名くらいまでのブルゴーニュのピノ経験値が増えてきたので、少し変わり種、かつ自然派として異端感のあるらしいこちらをチョイス。値段が高い生産者なのでとりあえず名刺代わりらしい一本を。

開栓直後は酸味を感じる香り。そそぐと赤い果実、特にクランベリーやフランボワーズといったフルーティーさがありながらも妖艶で、香水のような雰囲気。しかし、ちょっと閉じ気味。味わいは少しのチリチリと酸味が主体ながら、棘がなくとてもよく調和しています。色は結構濃いのですが、かなり冷涼感がある雰囲気で、森林の要素を感じます。余韻はチャーミングですっきり。
半日経つと自然派ワインを置いたときにありがちな酵母感、少し渋みが出てきますが、2日目になると香りが開きさらに妖艶に。3日目になっても衰えず、味わいに落ち着きが出た分さらに香水感が際立ちます。エレガントで、チャーミング、とっつき易いけれども引き込まれる魅力があります。

<感想>
あまり飲んだ経験のなかった自然派を前面に出したブルピノ。香水のような香りが非常に妖艶で、それでいて嫌味のような部分は一切なく、全体の味わいは高いレベルで調和しています。飲んでいる時は少しコスパは悪いかな、という印象もありましたが、ボトルが終わってみるとまた飲みたくなる魔性のワイン。好みにヒットしているというのものあるとは思いますが、本当に謎の魔力のあるワインでした。変化しつつも3日目まで安定していたのも好印象。
料理との相性は難しく、冷涼感と妖艶さを活かす方向の相手というのが、なかなか日常の食卓では用意できないように思いました。値段的にもレストランへの持ち込み向きかもしれません。
飲み頃的には今飲んでも美味しいですが、酸味がしっかりなので、きっと熟成させても素晴らしいと思います。

<得点>
92点

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