Sancerre Akméniné 2010 / Sebastien Riffault
<タイプ>
白
<生産者>
Sebastien Riffault
<品種>
ソーヴィニヨン ブラン 100%
<産地>
ロワール・サンセール
<価格帯>
4000円強
<コメント>
Boekenhoutskloof Semillonの経験から熟成させた白が結構好みなのではないかと思い挑戦しました。また熟成ワインにしては価格も手ごろ(バックヴィンテージ蔵出し的な感じで買いました)。ロワールも相性のいい産地、ソーヴィニヨン・ブランも別に好みというわけではない気がしますが、飲む機会が多く縁のある品種です。置いてよくなるタイプだと思いセーブしながら4日間で飲みました。
開栓直後からバッと香るはちみつ、美しい黄金色で期待が膨らみます。味わいは香り通りで果実味よりもリッチなカスタードやはちみつが主体。しかし、果実味がないわけではなく、青リンゴや干したあんずなどのニュアンスも。また、クローブなどのスパイス、少しだけ品種らしい青さもあるような気もします(先入観かもしれませんが)。香りは甘いですが、味わいは甘味よりも酸やオレンジピールのような苦味が主体。しかしながらまろやかでエキスたっぷりといった感じ。
2日目もあまり変わりませんが、心なしか苦味が落ち着いた印象。3日目には香りがさらに開くとともにスパイスや少しだけ黒糖の感じなどもあり、複雑さがさらに増した印象。味わいも酸味が落ち着いて一層調和的に。4日目は渾然一体の調和で、最高潮という感じでした。
<感想>
これはなかなか驚きのワイン。樽系ではない熟成白に求める濃厚さを余すとこなく持っているように感じます。この価格でこの濃厚さはすごいの一言。ワインだけで飲むと少しだけ重い嫌いがありますが、エスニックやオイル系パスタなどと合わせて非常にいい感じでした。他の料理も結構幅広くいける感じがします。
今までボトルで飲んだ熟成白と比較するとEva Fricke Rheingau - Silvercrown Rieslingにやや似ていますが、こちらの方が重厚で複雑性を感じました。昨年屈指のお気に入りだったBoekenhoutskloof Semillonと比べると好み的にはエレガントな彼方に軍配という感じでしょうか。ちなみに、同じ生産者の畑違いの上級?キュベSaulétas(VTは2011)もこの後飲みましたが、個人的にはこちらの方が好きでした。
今飲んでかなりいいと思いますし、置いてもまた違った一面が見れる気がします。急激に変化する感じはないので、個人的には同じVTを10年後に飲んでみたいワインです。
<点数>
87点(86+1)