Brakkuil Barbarossa 2015 / A.A. Badenhorst
<タイプ>
赤
<生産者>
A.A. Badenhorst
<品種>
ケープ・バルバロッサ Cape Barbarossa 100%
<産地>
南アフリカ・スワートランド
<価格帯>
5000円前後
<コメント>
4日に分けて飲みました。
開栓直後にツナ缶的な香り。この香りはすぐに落ち着きます。
中庸な程度の赤み。香りはあまり強くはなく穏やか、ブラックチェリーやプルーン、プラムのような黒ー赤黒系果実の香り。アタックには少しの甘味、続いて穏やかな酸味があり、適度な濃縮感のあるやはり赤黒系果実の味わい。すっきりしつつも心地いいまろやかな苦味がそれに続き、余韻はきめ細やか。また、余韻の印象は複雑で、青いバナナのような風味が主体ながらも表現しがたい様々な風味を感じました。温度が上がってくると果実感に加え、その奥にミントや針葉樹的なニュアンスも。さらにチョコや黒鉛を感じさせる瞬間もありました。また、温度が上がりすぎるとややアルコールを感じます。2日目以降は香りは落ち着く反面酸味が強くなっていった印象。味わいはあまり変わりません。不思議なことに、3日目が一番フレッシュ感が強く飲みやすかったかもしれません。4日目になると苦味がなくなり、やや平板な印象になってしまったので、3日目までに飲みきるのがいいのかもしれません。
<感想>
特に開栓後開いた印象はなく、飲み頃だったのではないかと思います。非常に穏やかなゆったりまったりとしたワインに感じました。肉料理や油分のある料理などに合いそうな印象で、食事と合わせればすいすい入りそうです。バーベキューのお供などに最適でしょう。
ただ、インパクトやパンチはあまりないワインなので、価格帯を考えるとコスパという意味では少し物足りないでしょうか。また、バーベキューのお供にするにはお値段が張るので、飲むタイミングも難しいかもしれません。私がもっと経験値をつめば、希少品種ならではの特性など違った発見があるのかもしれませんが...。また、同じ生産者のMuscatを以前飲んだのですが、極めて個性的かつ華やかでインパクトの強いワインだったので、少し肩すかしな印象になってしまいました。ただ、全く方向性は違いますが、自然派の生産者の作品として、自然なブドウなり、土地なりな作りとして、こういった個性が出来上がってくるのかもしれません。
<点数>
73点
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