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Ataraxia Pinot Noir 2014 / Ataraxia

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<タイプ>

<生産者>
Ataraxia
<品種>
ピノ・ノワール 100%
<産地>
南アフリカ・ウォーカーベイ
<価格帯>
5000円強

<コメント>
3日間で飲みました。コスパ抜群の南アフリカ屈指のピノということでチョイス。若いヴィンテージは少し硬そうなイメージで好みではなさそうなので、2014にしました。2020年締めのワインです。

開栓直後は赤黒系果実のジャムの様な香り。小豆色で、南アだけあってそこそこ暖かいのか結構濃いめの赤です。一方、グラスのエッジはレンガ色で結構熟成した感じが見て取れます。1日目は少し還元しているのか豆感有り。その奥にカシスやラズベリーのジャム、スギ、スギ林の土(いわゆるスー・ボワというやつでしょうか)と言った香りとニュアンスがあります。味わいは結構しっかししており、ピノにしてははっきりとタンニンがありつつ甘みもあるので結構濃厚です。ただ、硬いというより結構熟れた感じで、ヴィンテージの割には年月を感じる味わいでもあります。余韻はシンプルでバニラの風味。また、少しアルコール感が強めに感じました。
2日目になると還元感はなくなりましたが、渋みが強くなってしまい、閉じてしまった印象。しかし、3日目になると元に戻り、1日目に近くなりました。

<感想>
非常にしっかりしたピノ・ノワールです。ヴィンテージの割にはフレッシュというよりもドライフルーツやジャムの様なグジュっとした熟成感が感じられました。(ただ、後から思い返すと、少し熱にやられていたか保管状態が良くなかったのでは、という感じもします。) また、芯がしっかりした作りで、加えて針葉樹や腐葉土のニュアンスも強めなので、飲みごたえがあります。陽の要素が強いのですが、浮かれた感じではなく、地に足のついたワインで、少し荒々しさもある様に感じました。個人的にはもう少しエレガントなスタイルが好きですが、非常に完成度は高いのではないでしょうか。また価格を考えるとコスパはかなりいいと思いますが決して安いわけではないのが悩みどころ。
料理との相性としては意外と難しく感じました。濃い肉料理と合わせると針葉樹感だったりの繊細な部分が負けてしまい、かと言って弱い肉料理だとタンニンや甘みに料理が飲まれてしまう気がします。
開栓後の遷移が不思議なワインで、2日目に一回閉じてしまった印象でした。ただ、2日目は朝に飲んだので、体調の問題かもしれません。味わい的にはもっと熟成させても良いと思いますし、今飲んでもいい、価格的にも非常に使い勝手のいいワインなのではないかと思います。

<得点>
79点

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