Chambolle Musigny Les Mombies 2009 / Dom. Robert Sirugue
<タイプ>
赤
<生産者>
Dom. Robert Sirugue
<品種>
ピノノワール 100%
<産地>
フランス・ブルゴーニュ・Chambolle Musigny
<価格帯>
8000円前後
<コメント>
非常に評判の良い生産者ながら、最初に飲んだVosne Romanée 2011は硬く閉じていたのか全くヒットしなかった生産者にリベンジです。これより前に2013年のACブルピノを飲んでいますが、そちらはやはり硬さを感じるものの高品位な感じも受けたので、2009年の村名格への期待が高まります。
3日かけて4日間で飲みました。
1日目、色は非常に透明感があり、ブルピノとしてもかなり薄め、アルザスやロワールのピノに近い色味で非常に美しいです。開栓直後から甘やかに渾然一体となった香りが漂いエレガント極まりない印象。ボリュームはほどほどですが、赤系果実に少しだけ黒紫の艶が乗ったような果実香と、甘香ばしいカラメルの樽香のバランスが良く、森の下草の感じも備わっていて、冷涼感やエレガントさも。少し経つともう少し複雑な印象も出てきて、わずかに獣、トマトのような印象も。味わいはエキスが中心ですが、引っ掛かりの一切ない丸さで、上品で感じのいいカラメル感と相まって、甘さはほぼないのですが、砂糖水や蜜の印象も受けます。また、余韻もしっとりと長く、青さよりも甘みのあるナッツのようなまろやかさが非常に良いです。
2日目になると少しバランスが崩れ、渋みが気になる感じに。エレガント系というよりはしっとり系のワインという印象に変化しました。4日目も基本的には同様ですが、渋みは落ち着いて、まったりしっとりな感じでこれはこれで美味しい実力を感じる味でした。
<感想>
良い村名格ブルーゴーニュの貫禄をまざまざと見せつけられるワインでした。いわゆるフィネスというやつでしょうか。複雑性はそこまででは無いように思いましたが、無駄の無く削ぎ落とされた各要素が見事に調和していて圧倒的に素晴らしかったです。やはりブルゴーニュのピノは特別、ということを改めて感じさせられました。
このワインぐらいになると家では食事と合わせるよりも単体で飲むほうがよさそうに思います。というか、1日目は食事を忘れて楽しむ、という感じでしょうか。
飲み頃的には果実味もありながら一体感は抜群で、まさに今、最初の飲み頃なのではないでしょうか。人によってはここをピークと考えそうな状態です。もちろん、ここからどんどん複雑性が出てくるような気はするので、まだまだ飲み頃は続きそうです。
<点数>
88点
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