私が今高校生だったら9月入学を望んでいただろうか…を考えてみた

先日noteとメインブログに9月入学の件について書いたところ、想像以上に見ていただけており、またTwitterへたくさんのご意見が寄せられている。

それだけ、子を持つ親として気になる話題なのだろう、と思うと同時に、頂く様々な考えを見ているうちに少々冷静になってきている私もいる。

「いや、どう考えてもこんな不満が爆発するような理不尽なことはしないよな…。だって、既にこんなに不安や不満が飛び交っているんだもの…」

入学時期がどうなるかはさておき、最低限学年が分断されるようなことはない…だろう…ですよね??ね???(やっぱり自信なし)

正式な方向性が決まり、我々国民に知らされる日はいつになるのだろうか。


4月入学のままがよいのか、9月入学へ変更するのか。

いずれもキーとなるのは「受験生」なのだと思う。

未就学児をないがしろにしてほしくはないが、出口の差し迫っている高校3年生(もちろん小6、中3の受験生も)に関しては、時間がないだけに対応が難しく、また当人達の焦る気持ちはものすごくわかる。

なぜなら私自身も過去に『受験』というものは経験してきているからだ。

その当時に今の状況であったら…と思うと、本当に辛い状況だと感じる。

受験生のためにも、一日も早くどういう方向で行くのかを伝えてあげて欲しいと願っている。


さて。

では、自分がもし高校3年生であったとして、その当時の私がはたして『9月入学』を望んでいただろうか、というのを漠然とではあるが考えてみた。

憶測ではあるが…恐らく私は望んでいなかったと思う。

なぜなら、高校生活にさほど楽しさを感じていなかったから、である。


当時友達…は一応いたけども、今も連絡を取り合う仲ではない。

1年生の後半から3年生まではコンビニのアルバイトに精を出し、学校が終わるといそいそと帰宅しコンビニへ向かう。そんな日々だった。そして、私にはその時間が楽しみだった。

運動会も運動キライの私からしてみたら全く楽しくないイベントだったし、高校3年生の文化祭も二日間あるうちの一日を私用で休んでいる。私にとっては文化祭よりもその私用の方が大事だと感じた。

修学旅行は行ったけども…あれ、記憶がない…。誰とどこで何したっけ…

高校生活、あとイベント何あっただろうか…。

とにもかくにも、私にとっての高校生活なんてその程度のものだった。

侘しい青春である。

その侘しさの要因の一つとなっているのは、親のせいにするつもりもないけども、実際問題「父が理不尽に厳しかった」という部分も少なからずあると思う。

友達とのお泊り会も明確な理由もなく「ダメ」と言われ一人だけ先にタクシーで帰らなければならなかったし、アルバイトがある日以外の門限も理由なく厳しかった。ポケベルやらピッチやらスマホやらの類は全く持つことを許可してもらええず、友人との交流も容易に出来ぬ日々であった。

受験先の大学も、私は北海道に行きたかったのに父は同じ地方内にすることを頑なに譲らず、受験日の直前まで揉めに揉め、毎日口論になっては泣いていた。

『早く家を出て自由になりたい』

というのが、実のところ私が受験を頑張る動機であった。

(結果、一人暮らしをしてからは自由を感じすぎて相当はっちゃけてしまったと思う)


なぜ今、こんな楽しくもなんともない思い出話を語りだしたかと言うと。

「今の学生にも『早く家を出たい』と思っている人がいるのでは??」

と感じたからである。


みんながみんな青春を取り戻したいと思っているわけでもないかもしれない。

様々な理由で「早く家を出たい」と思っている人もいるかもしれない。

もしかしたら、いじめ等で学校それ自体に居心地の悪さを感じている人もいるかもしれない。

一日も早く働きたいと思っている人もいるかもしれない。


もちろん、受験等の兼ね合いで9月を望む人が多くいることは知っている。

しかしながら、『入学時期をどうするか』に関しては、『早く卒業したい』と思っている層が少なからず存在することも考慮しなければならないのではないかと思う。

学校には様々な立場の人がいる。


考えれば考えるほど難しい問題だ。

こっちを考慮すれば、こっちが不利になり。

こっちを考えれば、こっちが不満を持ち。

どうするのが一番良いのだろう。


少し話は変わるが、noteやブログで『未就学児に負担を強いる9月入学はやめてほしい』と書いたところ、Twitterに「受験生のことも考えて」というご意見を頂いた。

偽善と思われるかもしれないが『誰も犠牲になって欲しくない』と私は本気で願っている。

未就学児の母と言う立場である以上、目線はそちらになってしまうが、だからと言って受験生をないがしろにしてくれだなんて微塵たりとも思っていない。

少なからず『親』という立場になった以上、高校生の主張も親目線で考えてしまう。

相手は、私の半分も生きていないのだ。

きっとこの日々のモヤモヤをぶつける矛先が欲しいんだろうな、と感じてしまう。


私の理想を述べるならば『4月入学のまま、未就学児にしわ寄せがくるようなものではなく、学習指導要領を調整したり等で対応して欲しい』という内容ではある。

でも、それを主張しすぎるがあまり、学生と対立するような形になるのも嫌だし、お互いにとっての折衷案を探るというのは大切なことだとも感じる。

お互いに立場が違う相手でさえ正解が見えないのだ、同じ高校生で考えが違う場合の正解を見出すのは、近しい環境なだけにさらに難しいのかもしれない。


何にせよ。

お願いです…、一日も早く方針を決めてください… お願いします…(;O;)

何も知らない、わからない、という状況が最も辛い。

どういう方向でまとまるのか、今後の政策に祈りを込めつつ注目していきたいと思う。


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