古本屋さんの想いが伝わる「納品書のウラ書き」に、おせっかいな母からの差し入れを思い出した。
Amazonで結構買い物をします。ここ6か月で66回使っていました。
でもよく考えるとそんなに段ボールを受け取った記憶がない。詳しく見ると多くが「本」の注文。なるほどなるほど。ポストに直接入れてくれるわけね。
また必要な本があって購入する。読むのに支障はないし、マーケットプレイスで最安になっている中古で十分。
ポチ
2・3日すると突如としてポストに本が出現する。シュレーディンガーの猫さんばりに都合の良いシステムです。ありがとう、このシステムを作った誰か。
早速防水の封書を開けるとパラリと紙が落ちた。納品書か と思って廃回収に向かった手がふと止まる。
「納品書のウラ書き」という欄が目に入ったからだ。
森の中にいるような苔むした写真に、書かれているのは本のおすすめ、ライターのつぶやきなど。読んでみると本の世界にどっぷり浸かる前の、ちょっとした止まり木にちょうど良い。
そうか、そんな思いで古本屋をやっているのね。上田市から配達されたのか・・・。社員さんの似顔絵も、何だか柔和で本屋さんって感じ。
気づけば本はそっちのけで、その古本屋の成り立ちについて読み始めてしまいました。
端の方に[vol.18]とある。何冊も注文するうち、幾度となくこの紙を受け取っていたのかもしれない。なぜ今まで気づけなかったのだろう・・・。
ふと思ったのは、時たま届く実家からの差し入れ。開けるとありがたい事に食品たちがたくさん。乾麺やらトマト缶やら何やかやまで。
その隙間に、本だけ送るのは気障だと思っているのか、読み終わりの文庫本。その包みに書かれたニコちゃんマーク。司書だった母親なりの、個人的ブックレファレンスのつもりらしい。
そうか、この感覚はあの差し入れとおんなじだ。
以降、本を買うとき[VALUE BOOKS]の名前を探すようになってしまった。欲しい本がすべて取り扱われているわけでもないし、必ず最安値がついているわけでもない。
でもそこには、常に安定した品質と価格を維持している安心感があり、それ以上に、実家から荷物が届くような、あのワクワクとも言えない、ちょっとおせっかいだけどほっこりとした感じがある。
どこでも買えるのに、地元のちょっとくたびれたスーパーから来たマヨネーズの方が、よくなじむ気がするあの感じがある。
その実は、見えない相手を想う気持ち。
本を使って世界を変えたいという気持ち。
荷主の気持ちがよくしみるのです。
そんなちょっとおせっかいな納品書のウラ書きを送ってきてくれる[VALUE BOOKS]。 #わたしが応援する会社 です。
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VALUE BOOKS https://www.valuebooks.jp/
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