大人の社会の捉え方が、子供に影響を与える。
11月からスタートした
【学校の「今」を対話し「未来」を創る】
という講座に参加していて、先日第3回目でした。
教員、保護者などが参加しています。参加者の声などは書けないけれど、わたしがメモしたところ、学んだところをアウトプットしていきますね。
————————————————
今はコロナ誰けど、これからもきっといろんなことが起こっていく。
そんな中、子供を育てている。子供の教育に関わっている大人であるわたしたちがどんなふうに社会を捉えていくか。
大人の社会の捉え方が、子供に影響を与える。
第一回目、第二回目と「自己共感」「べきから願いに気づく」ことを学んできたのですが、それは対話をしていくにはまず、
① 自分を内省し、自分自身との対話がまずは対話の基礎になるから。
自分に内側(感情や願い)に気づいて自覚的になっていく。こうして自己理解を深めることによって、
② 相手の内側を観ることができるようになる。
③ そして、チームやコミュニティの全体とか、構造、社会、学校、病院などの組織、日本、世界情勢を観ることができるようになる。
何か身の回りで同じことが繰り返されていること、ありませんか?
根本的に解決されず、
相手を責めたり、
相手に責められたり、
自分を責めたり、
対話ができなーいっ!
となったとき、
対話ができないのはなぜなの?
それを阻害するものは何なんだろう?
その表面上に見えている出来事のさらに奥にある、「構造」まで見れる力が重要になってくる。
ーーーーーーーーーーーー
もし学校でいじめが起こっていて
「これはこのクラスの問題だ!」
となったとする。
そのとき、みなさんはどこに責任を向けますか?
「担任が頼りないからだ」
「あのいじめっ子がいるからだ」
と考えることありませんか?
こんな風に人は『個人』を責める方向へ行ってしまう。
だけど、もっと奥を観ていくと、そこには同じような傾向が観えてきたりします。そして、その奥には『その傾向を生み出している構造がある』ことに気づきます。
こういった問題や出来事が起きると、人は解決しようとしたり、やり方や手法に走りがちなんだけれど、その出来事を「パターン」で見ていく。
このクラスで起きていることは、
あれ?他のクラスでも起きている…
あれ?他の学年でも起きているな…
ん?他の学校でも?
おぉ… どうやら、日本中で起きているぞ…
そして、それだけでなく、学校・教育現場でない組織でも同じようなことが起きていたりするんです。
どれだけ熱意のある政治家が現れても、
どれだけ思いやりのある先生がいても、
その構造を変えない限り、同じことを繰り返す。
(いじめもそうですね。。)
そして、その構造のもっと奥には、わたしたちが持っている先入観・思い込み、前提がある。個人だけでなく、組織、日本というコミュニティが作っている意識・無意識の先入観や思い込み。
「普通はこうだよね。」
「みんなはこうだよ。」
「こうであるべきだよね。」
これら先入観や思い込みが実は、
その構造をさらに強化しているんです。
ーーーーーーーーーーーー
今回の講座では『構造の見方』をたくさん持つこと、その中の「ランク」というものに目を向けました。
わたし、NVCのリトリートで「ランク」というセッションを受けたことがあって、
「えーむずいー、NVCとなんの関係があるねんー。難しすぎてわからん。。占いのランキングみたいなの??人間のランキング?そういうの好きじゃないしー。」
みたいにその時は、チンプンカンプンで頭がパンクし、倒れそうだった記憶があります。(実際、寝転んでセッション受けてたかも笑)
でも今回、前回の知識も含めてやっと「ランク」の意味がわかったー!(遅いー!笑 でも当時のみんなは喜んでくれるはず!笑 )
さて、
【ランクってなぁに?】
ランクとは、人と人との間の関係を左右する
『見えない力の差異』
わたしたち人間というのは誰もが平等、わたしたちの命は平等、これは大前提。
しかし、「力」という面では人間は平等ではない。「力の差異(ランク)」が存在するんです。しかし、ランクは人間が意味づけしたものであって、事実ではない。
今回4つのランクを学びました。
「ランク」のない人はいません。みなさんも心当たりがあると思うんです。是非、一緒に考えてみてくださいね。
【社会的ランク】
誰もがなんとなく暗黙につけているランク。
・男性/女性
・年齢
・上司/部下
・健康(体重が多い人とかも)
・人種
・容姿(日本人は見た目をすごく気にする。綺麗な人はランクが上、そう思えない人はランクが下っていうの、ありますよね。)
・スクールカースト(この単語、知りませんでした。。衝撃。。勉強ができるとランクが上とか、足速い子が上とか…)
・収入
などなど。
これは本当に身近にありますよね。
わたしの場合は専業主婦なので、自分はランクが下だとどこかで思っていたり。でもこれも先入観・思い込みで事実ではないんですよね。
【心理的ランク】
自己受容感や自己肯定感が高かったり、
困難を乗り越える強さ、
真実を話す力・オープンさ、
そういうものが心理的ランク。
わー、めっちゃわかる!
自分に自信を持っていて堂々としていて、どんな困難でもモリモリ乗り越えていく人、リスクを恐れず、行動をどんどん起こしていく人、言いたい意見をしっかり言葉にして伝える人だったり、めちゃくちゃ素直でピュアな人だったり。
確かにランクが高い!
わたしも行動力がない人ではないので、ある人にとってはわたしはランクが上になってしまうことがあるのか。
一方、もっともっとアクティブでアグレッシブな人を目の前にすると、わたしは怯んでランクが下になる。これ心理的ランク、わたしの中にはかなりあるぞ。
このランクは【ねじれ】を生むそう。
部下の方が精神的に大人で、心理的ランクが上という場合もある。
親と子だと、親は圧倒的にできるものが多くランクが高い。でも、心理的ランクでは、親より子の方がランクが上の時もある、などなど。
【文脈的ランク】
その場、特有に発生するランク。
学校の先生は職場で担任っていう立場ではランクが上。しかし、電車に乗ってて教師だとわからないとランクを感じない。
女性は「社会的ランク」ではランクが下なんだけど、女性だけの集まりの中で男性一人しかいないと肩身が狭かったり、ランクが低くなることがある。
地域の人にとって都会の人はランクが高いんだけど、地域おこしで都会から来た人は受け入れずランクを下に見ることがある。
ふむふむ。確かに。
【精神性ランク】
信仰とうか修行によって霊的なもの。
僧侶やシスター。
歩いているお坊さんに思わず手を合わせてくなったり、会釈したくなったりしませんか?なんかあまり近づちゃいけないような感覚とか。
でも、同じ人間で、これらも私たちの思い込みに過ぎないんですね。
ーーーーーーーーーー
みなさんはこの四つのランク、あーこれそうかも?とかありましたか?
わたしは自分のサークルでこの話をしていたのですが、出るわ出るわ。
・なんとか線の線路のこっち側とあっち側
・北大阪と南大阪
・芦屋
・私立と公立
・自然派ママとそうじゃないママ
・医者と患者
・栄養士とそうじゃない人
・スーパーの店員とお客さん
・オシャレな人とそうじゃないと思っている人
・警察と市民
線路のあっち側こっち側に笑った。笑
でも、確かにあるある。
こうして、一人一人の中に多様なランクがあって
「ランク持っていません」ということはない。
ランクは、比較によって決まり、瞬時に変動もする。
ランクが高い人は自分がランクが高いという自覚がない。
美人が「わたし自信なーい」
英語話せる人が「英語全然できないのー」
スタイルいい人が「やだー太っちゃったー」
学歴のある人が「頭悪いんだよねー」
料理上手い人が「わたし料理苦手なのー」
本当に何気なく言っている。
このように、ランクは下からしか見えない。ランクが下の人は守る力はなく、その痛みは下から発生する。
————————————————
ハイ、今日はここまでで「前編」にしますね。
最後の「ランクの高い人は、自分がランクが高いということに自覚がない」というところ。
わたしはアメリカに6年住んでいて、全然英語に自信がないんですね。自分では「カタコトに毛が生えたくらい」ってよく表現します。本気でそう思っている。
できれば話したくないし、言いたいことが言えないのが苦痛だから外国人のママ友なども全然交流してないし、学校の先生たちが何言ってるか今でもほとんどわからない。だからといって、あまり興味もなくて勉強する気にもならない。
母業をしながら英語をたくさん勉強している友人たちをみると、その行動力に心理的なランクを下に感じたり。
でも、最近友人に「めっちゃできるやん!」と言われたことがあって、その友人を目の前にすると、わたしはランクが上になることがあるんだって、この講座を通して気づきました。
さて、次回は、
・こうしてランクが上だと気づくことが大事で、じゃあ気づいてどうしたらいいのか?
・学校など教育現場では、どんなランク(力の差異)があるのか?
・ランクを乗り越えるには、何が必要なのか?
というところの学びをアウトプットしたいと思います。
あぁ… 勉強も楽しいー!!
アウトプットも楽しいー!!
これも一部の人たちにとっては、わたしのランクは上であるかもしれないのね。ヨシ、自覚していこう。
みなさんの中にはどんな「ランク」がありますか?自分がランクが上だったこと、あるいは下だと思っていることに気づきましたか?
ではでは、今日もハートフルな一日を♡
また明日ココで♡
ーーーーーーーーーーー
(追記)
続きを書きました。