回転寿司に行って自己肯定感が上がった話
先週の日曜の話。
私はどうしても行きたいところがあった。ずっとぼんやりとしていた感情は先週には爆発しそうになり、もう我慢できなくなった。もう頭の中はそのことでいっぱい。
「回転寿司に行きたい」
その感情に支配され、
「回転寿司 〇〇(地名)」「回転寿司 おすすめチェーン」「回転寿司 混み具合」「回転寿司 コロナ対策」「回転寿司 予約 待たない方法」
といった、回転寿司にまつわる検索履歴でいっぱいになった頃、私は満を辞して夫に伝えた。
「回転寿司に行きたい」
すると夫は気軽に「俺も行きたい〜」と言い、とても久しぶりに、というか3人家族でちゃんと利用するのは初めて、回転寿司に行ってきました。(産後すぐに生魚を我慢していた反動で一度だけいったぶり)
完璧な予習により、アプリをダウンロードしなくてもLINEで予約ができること。チェーン店の中で人気なこと。2歳のまだ生魚が食べられない子供も楽しめるメニューがあること。家から車で15分くらいにあること。以上により、我が家は土曜の夜スシローを目指すことにした。
なぜここまで回転寿司と離れていたのか。
昔はよく利用していたのに、結婚後外食自体が減り、子供が生まれてさらに減り、なんとなくここまできてしまった。
もう楽しみすぎてハイテンションになりながらお店に到着すると、店内は満員、待ち人数も相当になっていた。しかし事前に家を出る際に予約していたので、私たちは後10分で呼ばれるらしい。素晴らしい流れ。
このコロナ期間、思えば夕食の外食自体本当に減ったよ。嬉しい。
待ち時間がなぜか10分になったり15分になったりしながら20分ほど待った私たちは、ついにテーブルに通された。嬉しい。
久しぶりの回転寿司に、そうだそうだこんな感じと感動しつつ、まずは私の横で身を乗り出している子供を諌め、タッチパネルに手を伸ばす。もう予習が完璧な私は、早速「うどん」のタグを押す。
かけうどんでは物足りない、期間限定の牛肉うどんも美味しそうだが野菜が足りない気がしてなんとなく気が引ける。天ぷらうどんはまだ早い。そんな2歳の我が子にぴったりのもの。
「豚汁うどんを先に注文しておくね」
そう言って迷いなく選ぶ私に、夫は少しひいていた。
その間に寿司ネタを選ぶ。楽しみにしていた寒ブリが完売していたのは痛かったが、回転している、めくるめく寿司ネタに心踊り、まずは「期間限定」や「おすすめ品」を品定めする。
限定のマグロ、サーモンたたき、ごま漬け鯛など、目に入ったものをどんどん注文し、どんどん届き、どんどん食べた。
息子も豚汁うどんに大満足で、どうしても食べたいと回転しているたまごを一つと、シメに大学芋もペロリと食べた。
急に食べる所のくだりが雑だが、正直、覚えていないのだ。あまりに真剣すぎて、嬉しすぎて、ちょっともう記憶が飛んでいる。ただ、えんがわも、穴子も、トロも、マグロユッケも、炙りサーモンも味わって(実際はもっと食べてます)、炙りぶりも最後に食べて、本当に本当に満足でスキップしたい気持ちを抑えながら帰りました。
で、なぜこれをnoteに残そうと思ったのかと言うと、私、本当に自分のために、自分の好きな物だけ食べるのがめちゃくちゃ久しぶりだったからだと思うんです。
思えば、妊娠中から、初めてのことで訳が分からず、生魚やら生卵やら、肉の火の通りやら、うなぎのビタミンAを取りすぎたらやばいだとか、そう言う情報にいちいちすごく真剣に向き合った。 産後も、授乳してる食べ物が影響するだとか、生クリームは乳腺が詰まるだとか、本当のことかどうかも分からないけど念の為気をつけるか精神で過ごし、子供の食事が始まってからは、子供のメニューで使う野菜をもとに献立を考え、外食ではとりわけができるかできないかを考え、気づいたら増えていた産後の体重を気にして腹八分目を意識せざるを得なくなった。
自分のことなのに全然自分の選択ができていなかった。どちらかと言うと大雑把なところが多いのに、いざ子供が絡むと選択が臆病だったり、守りに入る。その時は何も思っていなかったのだけど、結構自分の中に蓄積した「欲望」が、もう噴火したのだと思う。
なぜカウンターの寿司でもなく、回転寿司かと言うのもそこにあって、自分の食べたいものを自分の目の前において、それを食べる。同じものを何回食べてもいいし、いつ食べてもいい。数に上限もないし、まさに自由!! こんなに幸せ感じるなんて思わなかった。
自分のために何かを選択することって本当に大事なんだと気づいた。いろいろおろそかにしすぎだよねほんと。自己肯定感も上がります。ストレス発散!!!
とにかく回転寿司、これからちょくちょく行こう。自分のために。
みなさんもうとっくにご存知だと思うのですが、本当に回転寿司、おすすめです。