[おもしろ植物学 3ー4 ]ルートシークレット
こんにちはゆuです。
今回は『ルートシークレット(根っこの秘密)』というテーマでお送りしたいと思います。
植物の根っこというよりは、根菜類[こんさいるい(主に根っこを食べる野菜)]にスポットライトを当てていきます。
是非、楽しんで読んでください🌸
1.見た目は似ているけど…
まずはダイコンとニンジンを見比べてみましょう。
形は似ていますよね。長い三角形で、底辺(あそこの名前ってなんだろう)から葉っぱが生えている。
しかし体の作りは全く違う!
ニンジンを輪切りにしてみると、真ん中の円を境に内と外に分かれていますよね。
🔪<サクッ
内側の部分は形成槽[けいせいそう]と呼ばれていて、道管[どうかん]という水の通り道があります。
外側は師管[しかん]といって、栄養分の通り道があります。
特にニンジンの場合は、道管と師管が真ん中の円に沿って規則的に並んでいます。
🥕<ボク几帳面だからね♪
一方、ダイコンは真ん中の円がない……
………
………ように見えますが、実はあるんですね!
皮のスレスレにあるので見えないだけです。
2.茎であっても茎じゃない
本来は、ダイコンやニンジンに茎はありません。
え?でも2つとも頭から葉っぱが生えてるじゃん。と思われた方多いかもしれません。
実は、双葉より上を「茎」、それより下を「胚軸」といいます。
そう。根菜類の葉っぱは、双葉だけだったのです。
🌱<僕だけだ!
また、ダイコンは根っこと一緒に胚軸が太っていきます。
収穫したてのダイコンを見てみると、下の方には小さくて細かい「ひげ根」がついていますが、上にはありません。
上の方は根っこじゃないからです。
3.涙の訳は
最後にタマネギの刺激物について。
よくタマネギを切ると涙が出るよと言われますよね。
その原因は、タマネギの細胞の中に入っている、アイリンという物質にあります。
実は、アイリンには何の害もありません。もしあったらタマネギ自体がダメージを受けるはめになりますからね。
🧅<それは嫌!
ですが、タマネギを切るとどういう訳かアイリンが悪さをしますよと。
その理由は、タマネギの防衛システムにあります。
なんとアイリンが外に出ると、酸素とがっちゃんこ(化学反応)してアイシンという刺激物に変わるんですね。
病原菌や虫たちに攻撃されたときにアイシンが追い払ってくれます。
👾💦<イテーーー!
最後まで読んでくれてありがとうございます😄