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11月11日はポッキーの日ということで。

今日は11月11日。ポッキーの日というやつだ。

令和になってもこの日は存在しているのか?

調べてみたところ、グリコが「ポッキー&プリッツの日」キャンペーンなどというものをやっていたから、一応この文化は令和になった今でも、いまだ健在のようだ。

大人になると、こういう世の中のイベントに疎くなる。

でもこの時期になると思い出す。高校生の頃、やたらと盛り上がったこの日の思い出。

コンビニでポッキーを買って、当時仲良しだったグループでシェアしてポッキーを食べた。

コンビニもコンビニで、ポッキーの日にあやかってポッキーやらプリッツやらトッポやらの特別陳列コーナーを作っていた。

もはや小枝とかも、我が物顔でその列に並んでいたような気がする。私も同じ形状ですから、と言わんばかりに。「小」「枝」のクセに図太い心意気で気に入った。

そう言えば当時、三代目JSoul Brothersの「シェアハピ」がめちゃくちゃ流行ってた。

ポッキーの日と名付けられたふつうの日に、コンビニで普段よりちょっと推されて商品棚に並ぶポッキーやプリッツ、トッポ、(たまに小枝)の中から好きなのを買い、学校で仲のいい友達とシェアして食べる。

たったそれだけのことが、ただただ面白く、ワクワクして、楽しかった。

資本主義が11月11日をポッキーに見立て、ポッキーやプリッツ、トッポの売り上げを伸ばすべくイベント化した「ポッキーの日」を純粋に楽しんでいた高校生の頃の私。

いいねえ、青春だねぇ、踊らされてるねえ。

お菓子業界のマーケティングにまんまと乗せられた消費行動。愛おしいねえ。

こんな皮肉めいて書いてみたけど、人間、そんなもんでいい。

そうやって、なんでもない日も何かに見立ててイベント化して、それに素直に乗っかって踊ることで、日々は愉快なものになっていく。

大人になってお菓子を滅多に食べることがなくなって、ポッキー、プリッツ、トッポ、どれももう最後にいつ食べたか覚えていない。

でも久々に私も、ポッキーを買うなどして、イベントに乗っかるのも悪くないかな。

いや、どちらかというとポッキーよりトッポ派だから、トッポにしようっと。

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