子どもの立ち歩きに関して考えが随分変わった【小学校の現場から】
小学校の通常級の一年生のクラスで支援員をしています。
支援員を始めて丸2年たち、3年目も後半になってきたところですが、
支援に入って最初の頃は子どもたちの行動に対して
「私がどう行動すれば正解なのか」
を考えていました。
その根底にあるのは
「先生が求めていることに応えなければ」
ということでした。
それは今も前提としてありますが、
現場でずっと子どもを見てきて、
「子どもが(こちらにとって)困った行動をする時は、子ども自身が困っている」
ということが自分の中で当たり前になっているので、
今は「先生が求めてること」はさておいて、「この子は今どういう状態なのか」を考えています。
例えば子どもが立ち歩いているとき、
「先生は席についてほしいだろうなあ」と思うのですが、ただ席につかせようとしても意味がないので、
何か困ってる?
と声をかけます。
前に立ち歩きに関して記事を書きましたが、
最近の場合はこの記事の中での「逃避」という場合が多いです。
知的レベルが高いので授業はわかっていることばかりでつまらないとか、逆に勉強についていけてないからちんぷんかんぷんとか、
そんな子どもに「席につくよー」と言ってもきかないのは当たり前です。
何か困ってる?と聞くと理由をちゃんと言ってくれることが多くて、やっぱり子どもたちは困っているんだな…と思います。
たとえ立ち歩いていても、他の子に迷惑をかけたり授業の妨害をしていなければ見守っています。
子どもたちは本を読んだり何かを触ったり私と話しをしたりして、なんとかその場にいることを頑張っています。
そんな子どもたちを見ていると、前は席につかせようとして申し訳ないなと改めて思います…。
だからもし学校に行かれた時に、廊下をふらふらしていたり教室をふらふらしている子を見たら、「教室に入らなきゃダメじゃない」とか「席につきなさい」とか言わないでほしいのです。
その子は今とても頑張っています。
授業中は席につかなきゃいけないとか、廊下に出てはいけないとかは、子どもたちはちゃんとわかっています。
わかっているけどできないから、できない理由があるから、ふらふらしているのです。
ああ、頑張っているんだなあ、と見守ってもらえたら嬉しいです。
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