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少し昔の話をしたいと思います。

私の両親は公立高校の保健体育の教諭。
だからか私は
「〇〇先生の娘さんだから、さすがしっかりしているわね」
としょっちゅう言われていた。

世間がそういうからか、親が厳しかったからか私は確かに「しっかりしている子」だった。

間違いは許されない、
手抜きも許されない、
世間や親の価値観の中で
当たり前とされていることから少しでも踏み外すようなことは絶対に許されない、そんな中で生きていた。

だからこそ、私自身も周りの人に同様のことを求めた。できない人は、できない人のレッテルを貼り、親が悪く言うのと同じように私もできない人を悪く言っていた。

でも、だんだん世間が言うことや親が言うことが全部正しいわけではないことに気づいてくる。また、親の求める当たり前を、当たり前と思わないようになっている私がいるのだ。

おかしいと言えば
「誰のおかげで飯が食えていると思っているんだ」
「子供のくせに親に口答えするとはどういうことだ」
頭ごなしに罵声を浴びせてくる父親。

こんな環境で生きていて、親元を早く離れたいと思うのは必然だよね。

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