まよったら買う。それが勝負師というもの。
【文字数:約600文字】
ひさしぶりに多めの本を買ったら合計が4,422円だった。
近年は足が遠のいていた大型書店だけれども、やっぱり品揃えと本圧が素晴らしく、書棚を視線でもって舐めるように歩いた。
気になった作品で1~3巻を揃えようとしたら、2巻だけ在庫上あるのに見つからず、せっかくなので探索もしくは注文してもらうことに。
まとめて揃わないなら全て諦めようかとも考えたけれど、こうしたイベント発生時は「買い」を選んだほうが面白く、結果的にぞろ目の金額を拝めたわけで。
ポーカーだったら4と2の2ペアだし、ブラックジャックならもう1枚もらいたいところだ。
ところで私は本を買うとき、あまり値段を見ていない。
予算があるので幾らかの検討はつけるけれど、食品の十数円を気にする人間が、本なら気になったものを買うだけだ。
さすがに翻訳系のは手が出しにくく、一方でハードカバーの単行本を割安にさえ感じるのは、自分でも少しどうかと思う。
最近は作品の入れ替わりが激しく、1巻だけ出て続かないのも多いから、いっそう勝負師としての目利きが求められる。
読みが外れて打ち切りになるのも多いけれど、その中で続刊そしてメディアミックス展開が始まると、ドヤ顔で「前から目をつけていた」と自慢できる。
勝負に勝って得られるのはそれくらいだし、すべての作品をチェックできているわけでもない。
それでも本との出会いを楽しめるよう、これからも続けていけたらと思っている。
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