見出し画像

おまえ、ずいぶんと丸くなったな。

【文字数:約1,000文字】

 少し前のツーリングにて、休憩のために立ち寄った道の駅で産直野菜のコーナーを見ていた。

 そこで見つけたのがコチラ↓

 あざやかな黄色のズッキーニが2本と、緑色をした瓜とのセットかと思いきや、すべてがズッキーニらしい。

 ヘッダー画像で確認してもらうと分かりやすいけれど、掌から少しはみ出るくらいの絶妙な球形をしており、ヘタの部分もあいまってボン○ーマンの爆弾のようだ。

 値段も3個で200円しないのは妥当だし、こうして話のネタにもなる。

 スーパーで売られているのは定まった規格に沿ったもので、一般的な形から外れたものは基本的に並ばない。

 県内、もしくは近隣県の農家から仕入れたものが並ぶ棚もあるけれど、おもしろい形に出会える可能性は低く、道の駅の産直コーナーは穴場だったりする。

 規格に沿っていないから扱いにくい事情も分かるけれど、こうしたものを見つけると食材としてではなく、まるで美術品を前にしたような心境になる。

 ところでズッキーニの親戚と言えるキュウリは、「わけあり品」として曲がったものが安くなっていたりする。

 それが弧を描いた弓型ならまだしも、細い先端が一回転しているものに出会ったときは、なんともいえない感動を覚えた。

 よく「食べ物で遊んじゃいけません」と言われるけれど、ナスやキュウリを先祖が乗るものに見立てたり、玄関にイワシを飾ったりするわけで。

 もちろん無駄にするのはSDGsにも反すると思うし、まだまだ値上がり不可避な食費にも影響する。

 だからこそ食材に親しむことで愛着も湧くし、細く尖った奴だって丸くなるんだと安心できる。(ズッキーニの話です)

 砲丸投げの動きで球形のズッキーニを掲げ、おそろしく重たそうに、あるいは軽やかに思わせる動きを競うのも、リスペクトの1つに違いない。

 ドラゴ○ボールの元気玉にするのもいいし、GA○TZの球体と考えるのも味がある。変化球だとこぶ取りじ○さんが捨てがたい。

 舞台化された幽☆遊☆○書からだと、主人公の浦飯幽助の必殺技、霊丸れいがんのボケも素晴らしい。

 そうして遊んだ後に美味しく頂くのが、近年よく聞く食育なのだと思う。

 アホなことを書いたせいか空腹を感じている。

 暑くて食が細くなると体力が落ち、熱中症への耐性も下がってしまう。

 こうしておもしろおかしく遊んでから食べることで、日々のストレス解消にもなっていると願いたい。


いいなと思ったら応援しよう!

りんどん
なかまに なりたそうに こちらをみている! なかまにしますか?

この記事が参加している募集