きのこたずねて入生田 箱根手前の博物館 2/2
【文字数:約1,500文字】
前回に続いて「神奈川県立 生命の星・地球博物館」への訪問記録をお届けする。
ヘッダー画像にしたのは特別展の菌類展にて撮影したもので、たしか去年ブームになった「カエンタケ」だ。
自分でも撮影したものがコチラ ↓
出入口のホールで飛び回るプテラノゾンビを倒した気になり、先へ進むと常設展の受付がある。
「生命の星・地球博物館」と名付けられているとおり、常設展は地球の成り立ちにまつわる地質や、そこで生きる動植物の標本が展示されている。
受付を過ぎてすぐにあるのがコチラ ↓
わりとよく見聞きする話として、地球が太陽系第3惑星でなかった場合、今のような水にあふれ多様な生物のいる地球にはならなかったそうだ。
↑ の装置は第2惑星の金星、第4の火星のように地球がなっていたかもと、ボタンを押した側へと地球が左右に動く。
残念ながら赤く光ったりはしないけれど、画面に映るのは2000年代くらいに作られたであろう、解像度の低い映像なのが逆に面白い。
どちらを選んでも地球滅亡ゲームを抜けると、様々な岩石や鉱物を展示した場所に出る。
鉱物は拳大くらいから抱えられるほど巨大なものがあり、棚に入っている状態や砂漠のバラみたく周囲から眺められる場合もあって、思わず足を止めてしまうだろう。
岩石については自然状態における壁面を再現しており、切り出された塊で細部を見て、壁面にはどのように存在するかと見比べるのが楽しい。
ここで武器を調達して進み、次のエリアで仲間を探す。
魚や鳥といった動物の模型や骨格化石がならんでおり、中でも目を引かれるのが昆虫類だ。
他にキモい昆虫も展示されていたけれど、そのあたりは好みが分かれるだろうから割愛する。
気に入ったポ〇モンと一緒に、いざバトルフィールドに向かう。
骨格標本という名のゾンビが闊歩しており、油断すると向こう側に連れていかれそうだ。
しかしバトルフィールド館内には援軍がいて、夏休みに入ったこともあるのか、親子連れのホモ・サピエンスたちが多かった。
「うわ、でかっ!」
「きもいきもい!」
「見て見て見て!」
まるで地獄な阿鼻叫喚とは言わないけれど、訪ねる際には土日を避けたほうが静かに回れるかもしれない。
どうにか切り抜けて進むと、ふたたび岩石の展示がある他に海の近さも関係あるのか、魚や貝の展示があった。
その中にすこし前、マガジンで取り上げた「イタヤガイ」があった。
平たい左殻を拾ったけれど、対になっている膨れた右殻がどんな感じが気になっており、たしかに形がまったく異なる。
さらに先は人間が地球に与える影響の展示で、文字や写真が多くホモ・サピエンスたちも退屈そうだった。
すべての展示を観終えて最後に立ち寄ったのが館内図書館で、やはりというか生物系の本が充実しており、叶うなら閉館まで居たかった。
同じような図書館は長野にある松本市美術館にも併設され、1度くらい展示を観る日とは別に眺めてみたい。
以上、人類の進化史のように駆け足で紹介した。
いざ観光という箱根の手前にある立地は良い面、悪い面の両方があるだろうけれど、もし興味があれば訪ねてみてはいかがだろう。