やっぱりコーヒー沼は深くて苦い
【文字数:約1,000文字】
お題 : #私のコーヒー時間
本稿は2ヵ月前、同じお題で投稿した記事の続報にあたる。
先の記事にて円錐形をしたKEY COFFEEの「クリスタルドリッパー」を試してみた。
それからしばらく経って、偶然にも同じ円錐形ドリッパーでHARIOの「V60」が手に入った。
同じ分量のコーヒー粉を使って淹れてみると味が異なり、これは面白いと豆から淹れてみることにした。
とはいえ、茶葉そのままを使う紅茶と違って、ヘッダー画像にした豆の状態ではコーヒーを淹れることができない。
淹れ方や好みによって「豆の挽き具合」を変える必要があり、すでに粉で売られているコーヒーは「中挽き」が多いと感じる。
始めは店で豆を選んで挽いてもらおうと考えたけれど、セルフで使えるコーヒーミルが通勤途中にあったことを思い出した。
調べてみると喫茶店などでも使われるような、BONMACというブランドの業務用コーヒーミル「BM-570S」だと推測した。
セルフで使えるのは面白そうだし、なにより挽き具合を自分で変えられるのなら、同じ豆でも淹れるコーヒーに違いがでるのかと興味が湧いた。
ひとまず500gの豆を購入して、下記に示す3種類の挽き具合で試してみた。
悩まなくていい安定の中挽き
ワイルドに憧れる荒挽き
大人の階段のぼる細挽き
件のミルは大きく5種類の挽き方ができて、レバーの操作で「中挽きに寄せた荒挽き」や「ちょい荒寄りの細挽き」なんてのも可能だ。
ひとまず真ん中の中挽きを基準点として、荒寄りと細寄りの中挽きで試してみた。
結果は以下のとおり。
荒挽き:すっきりとした味わいで飲みやすい
細挽き:ミルクに合わせても消えない濃厚な味
とくに細挽きは明らかに湯が遅く落ちるようになり、比例して苦みも強く出てブラックが飲みにくくなった一方、ミルクを足してもコーヒーの味が主張していた。
荒挽きでも濃いめに淹れれば近い感じになったので、個人的には荒挽きのもつ飲みやすさが気に入っている。
とはいえ、細挽きでミルクを足したカフェオレの美味しさは、パック飲料のコーヒー牛乳に迫るような気がした。
さらに生豆で買って焙煎具合を自分で選ぶとしたら、その組み合わせは恐ろしい数になる。
「今日は、そうだなぁ……オリジナルブレンドをやや深煎りで、荒寄りの細挽きにした200gで」
そんな感じで某スタバあるいは某ラーメン屋みたいに、人それぞれの好みが反映されるのだから、やっぱりコーヒー沼は罪深いと思った。