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読書レビュー

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読了した書籍のレビューをまとめています。はじめに文字数を書いてあるので、目を通す際の参考になれば。
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#読書感想文

あなたの同志に敬愛を、敵に銃弾を

『同志少女よ、敵を撃て』 逢坂冬馬 読了レビューです。 文字数:約1,500文字 ネタバレ:一…

りんどん
3か月前
5

産むも産まぬも産めぬのも

【文字数:約1,800文字】  タイトルの「産むも産まぬも産めぬのも」を早口で10回言ってみま…

りんどん
5か月前
11

VTuberのVについて考える

『VTuber学』岡本 健/山野弘樹/吉川 慧 編著 読了レビューです。 文字数:約2,800文字 ネタ…

りんどん
5か月前
9

たぶん100万回生きたら美桜みたいになるとしても

『100万回生きたきみ』七月隆文 読了レビューです。 文字数:約1,400文字 ネタバレ:一部あり…

りんどん
6か月前
11

すべてのものは闇を持ち、それは光の裏返し

『潜入ルポ アマゾン帝国の闇』 横田増生 読了レビューです。 文字数:約1,600文字 ネタバ…

りんどん
6か月前
12

おうちのそとにはキケンがいっぱい!

『これで死ぬ アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集』 羽根田 治 読了レビューで…

りんどん
8か月前
7

捨てる神あれば拾う神あり、されど神は人の作りしもの

『デオナール アジア最大最古のごみ山』 著:ソーミャ・ロイ 訳:山田美明 読了レビューです。 文字数:約1,800文字 ネタバレ:一部あり  インドの中西部にムンバイという市街県および市があり、その市街地の端にあるデオナールごみ集積場に生きる人々、それが本書の主人公だ。  そもそも「ごみ」とは何だろう?  以前にレビューした本の著者、ごみ清掃員芸人の滝沢秀一さんがいつだったか、次のように話していた。  この世界に「ごみ」として生み出されたものはありません。  たし

わたくしのこと、きらいにならないでほしいですわ~!

『女ことばってなんなのかしら?』平野 卿子 読了レビューです。 文字数:約1,200文字 ネタ…

りんどん
1年前
13

あたま あたま あたま~ あたま~に~きの~こが~

『日々のきのこ』 高原英理 読了レビューです。 文字数:約1,000文字 ネタバレ:一部あり …

りんどん
1年前
8

生きているだけでも死への抵抗になる

『布団の中から蜂起せよ』 高島 鈴 読了レビューです。 文字数:約1,000文字 ネタバレ:一…

りんどん
1年前
15

SI おれたちはいつでも 2人で1つだった

『ピンクとグレー』 加藤シゲアキ 読了レビューです。 文字数:約1,000文字 ネタバレ:あり …

りんどん
1年前
12

おれたちの小説はこれからだ!

『プロだけが知っている小説の書き方』  森沢明夫 文字数:約1,500文字 ネタバレ:一部あり …

りんどん
1年前
12

あゝ、むくつけき四畳半

『四畳半神話体系』 森見登美彦 読了レビューです。 文字数:約1,000文字 ネタバレ:一部あ…

りんどん
1年前
13

君のなかで屹立する象徴、それは太陽の塔

『太陽の塔』 森見登美彦 読了レビューです。 文字数:約1,700文字 ネタバレ:一部あり  はじめて読んだときの衝撃が強すぎたらしく、私にとって本作は岡本太郎の手による『太陽の塔』であるかのように感ぜられた。  関東民かつ戦争が遠くなった頃の本邦に生まれた私は、実際に太陽の塔を見たことはない。あくまで概念、イメージとして理解されることを望む。  こうして作者の文体に寄せているのか、はたまた無意識に吸い寄せられているのか知らないが、おそらく作者は太宰治を崇拝せずとも好