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新規レシピづくりって、難しい〜嬬恋村のキャベツと向き合ってみた

先日、ご縁あって群馬県の嬬恋村に訪れ、キャベツをまるっと一玉いただきました。

嬬恋村は標高700m〜1,400mの高原地帯で、6月〜9月の気温が15°C〜20°Cと涼しく、キャベツ栽培に適した温度であること。
また年間雨量が多いことも一役買っており、夏秋キャベツの出荷量はなんと全国NO.1なんです(トップ画はキャベツ畑です)

しかし…実は僕、キャベツはそこまで得意ではないんですよね。あの独特の匂いがなんとも…ちょっと苦手意識があります。

もちろん普通に食べますし、残したりはしませんけど、そこまで積極的に摂取はしないかなという。

なのにこんなに大きいのもらっちゃって…どうやって消費しようかと思っていたのですが…

この朝採れ嬬恋キャベツはめちゃくちゃ美味しーーーーーーーい!!!
これまでのキャベツの概念を完っ全に覆す美味しさ!!!
一体なんなんだこれは!!!


独特のキャベツ香を全く感じず、とにかく口に運びやすい!
そして甘みが強くて瑞々しい!
シャキシャキの食感が、生ではもちろん、煮てもしっかり残っている!
某居酒屋でよくある「無限キャベツ」には全然惹かれなかったのですが、このキャベツなら無限に食べたいと思える!!!

いやぁ、最高のお土産をいただきましたよ!ありがとう嬬恋村っ(#^^#)


その日から、しばらくの間は毎日キャベツが食卓に並びました。最高です。
最初は千切りにしてとんかつのお供にしたり、ロールキャベツをつくったり、コールスローにポトフなど。

定番料理で楽しんでいたのですが…一玉って結構な量がありますね。
まだなくならない笑

他に何かあるかな〜なんて考えていたところ、ふと「これだけ色々堪能して特性を掴んだんだし、せっかくなら創作料理にチャレンジしてみよう!」という意欲が湧いてきました。

まずは特徴を考えてみよう。

とにかくこのシャキシャキの食感は絶対に活かしたいから…やっぱり生で食べる形がいいんだろうなぁ。
それに、このクセのない味と甘みもちゃんと残したい。

そんなことを念頭におきながら冷蔵庫や食品庫を眺めていて、ふと目に止まったのは…

オートミールとチーズ。

…………閃いた!!!


オートミールをチーズリゾット風に仕上げて、その上に荒めの千切りキャベツを載せるのはどうだろう…!?

千切りキャベツにチーズリゾット風オートミールをまとわせて食べるイメージ。
ザックザクの生キャベツの食感と濃厚チーズが混ざり合い、チーズの塩味とキャベツの甘みがお互いを引き立てる。
色味が寂しいのでクセのないパプリカパウダーで紅色を入れて食欲を引き立てる。
ナッツを砕いたものを入れて口の中に入れた時の食感を更に面白く。

イメージが頭の中に降りてきた!!
そして再現したものが…これだぁぁっっっ!!!

おぉ〜見た目はとってもいい感じなのでは!?

色のバランスがよく、見ただけで食感をイメージさせる盛り付け。
リゾット風オートミールも味見の段階ではとってもいいお味だったし。
やるじゃん、自分←

さぁて、いよいよ実食っ!!!

あれ、なんか違和感。

食感が、なんか、いやな感じだぞ。


キャベツの口の中でのザクザクワサワサする感じと、オートミールのねっとり感とが上手く結び付かない。キャベツが悪目立ちしている感じがする。

味は美味しいんだけれど…食感が気になりすぎて、ん〜〜〜〜コレジャナイ感。

ふと食べ進めていると、あれ…キャベツとオートミールが初めから密着していた部分、キャベツが少ししんなりしていて食感が馴染む感じがする。ここ、美味しい。しんなりはしているけれど、それでもまだ十分に食感は残っている。

なんと!最大の特徴を活かそうと生で使ったこと、そして千切りにしたことが仇になってしまったのかもしれない。

手でちぎった生のキャベツにディップして食べることで、不必要なザクわさ感を減らしたり、少し茹でたり蒸したりすることでしんなりさせてオートミールと馴染ませたりした方が良さそうだ。

いやぁ…やっぱり実際につくって、食べてみないと分からないものですね。
見た目が良くても、それが必ずしも美味しいとは限らない。

新しい料理を生み出すって、本当に難しい。


でも、裏を返せば口に入れさえすれば、全てがはっきりする。

何が良くて、何がだめなのか。

そのためにはやはり、何度もつくり続けるしかないのだろう。

いやぁ、日々是学びですね。

残念ながら残りのキャベツは全てスムージーに入れてしまってもうないので(これはめちゃくちゃ美味しかった)、ぜひまた出会うことがあったら今回の失敗を活かして再チャレンジしようと思います。

ご笑覧いただき、ありがとうございました(#^^#)

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