母親になると、自分のためにお金を使うことに抵抗を感じるのはどうして?
先日、meetcareerのユーザーさんで、カウンセリングを受けてから1カ月で転職を決めたひづさんと、ミートキャリアサポーターのあやさんの対談イベントに参加。その中で、ひづさんが言ってた、ある言葉がとても印象に残った。
その言葉というのが
「子どもがいると、自分のためだけに時間とお金を使うことに抵抗がうまれる」というもの。
その言葉を聞いて、特に育休中、「子どもと2人で1日中家の中にいるのがしんどすぎる。でも、外出するとお金かかるしな……」と、葛藤していたあの日々が鮮明にフラッシュバックしてきた。
なんで母親になると、自分のためにお金と時間を使うことに抵抗がうまれるんだろう。特に、お金のことが心に引っかかったので、ひも解いて考えてみた。
「申し訳ない」という気持ち
育休中の自分を振り返ったときに、お金を使うことに抵抗感を感じる背景には「申し訳ない」という気持ちがあったと思う。
じゃあ、その申し訳なさはどこから来るんだろう?
旦那さんが1日8時間+残業をして一生懸命稼いでいるのに、わたしは何も生み出してないから、肩身が狭く感じているのかな。もちろん、子育てだって立派な役割だ。けど、乳児の成長なんて毎日見てても気づけないほど些細なものだから、自分が何かを成し遂げてると感じにくい。何より、世の中のママはみんながやっていることだから、やって当たり前。なんの特別なことでもない、と思ってしまう。
本来、仕事をして稼ぐことと家で家事育児をすることは、お互いの役割の違いなだけであってその関係の中に優劣はない。お互い、感謝しあえばいい。
例えば会社なら、稼いでくる営業部門と専門性で会社を守るコーポレート部門がある。けれど、コーポレート部門で「私たちは稼いでないから営業に対して申し訳ない。肩身が狭い」と思う人は子育て中の母親と比べると少ない気がする。
もしくは親子関係だとどうだろう。親に対して「ごはんを食べさせてもらったり、勉強に必要な文房具を買ってもらうばかりで親に申し訳ない」と思う子どもも少ないはず。
夫婦間もそれと同じでお互い対等な立場のはずなのに、母親になるとお金を使うことに対して申し訳ない気持ちが生まれるのはなぜなんだろう。
生活費の分担タイプでも差が出るか
たとえば、夫婦間でどうやって生活費を分担するか。そのタイプによってもお金を使うことに対する抵抗感は変わってくるだろうか。
ググってみると、夫婦間のお金の管理方法は大きく「全額一方負担型」「共通財布型」「項目別負担型」の3つに分けられるらしい。
全額一方負担型=片方の収入で家計のやりくりをして、もう片方の収入を全額貯金にまわす。それぞれのおこづかいが自由にできるお金。
共通財布型=お互い一定の金額を共通財布に入れて家計のやりくりをする。手元に残ったお金は自由に使える。
項目別負担型=家計簿の支出項目ごとにどちらが支払うか決める。手元に残ったお金はそれぞれ自由に使える。
2番目の共通財布型と、3番目の項目別負担型は、家計のために出したお金以外の使い道は自由度が高いから抵抗感じにくそうなイメージがある。でも、わたしの家は共通財布型だけど、自分のためにお金を使うことに抵抗を感じていた。
自由に使えるとはいっても、金額が限られていると「本当にこれにこのお金を使っていいのか…?」って葛藤が生まれるのかな。
そういえばイベントの中でひづさんも、「ユニクロだったら〇〇が何着買える、って換算して考えちゃう」と言っていたな。
まとめ
いろいろと考えをめぐらせてみた結果
・稼いでいない自分への劣等感。もちろん、自分の役割は果たしているんだけど、その役割を旦那さんと対等だと思えていない。
・(育休中は特に稼いでないこともあり)使える金額が限られてる中で、本当にこれにその金額を使ってもいいのかという葛藤。
この2つが重なり合って、自分のためにお金を使うことに抵抗を感じているのかもしれない。
「母親がニコニコご機嫌だと家庭が上手くいく」と、はなまる学習会の高濱正伸先生は言ってたのをふまえて、「自分がハッピーになることにお金を使うのは、家族のためにもなる。それに対して、自分は抵抗感を持つ必要はない!」って、お金の使い方の軸を決めたら違ってくるのかな。
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夫婦の中で稼ぐ側の役目を担ってる方は、家事育児を担うパートナーが自分のためにお金を使うことに抵抗を感じてるかどうか、知ってるのだろうか?
もし、パートナーが自分のためにお金を使うことに抵抗を感じていることを知ったとき、どう思うんだろう。機会があったら聞いてみたい。