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インドネシア滞在記 vol.2<エレクトリックパスポート?>

この5,6月、インドネシアに約1か月滞在していました。場所は、インドネシアのジャワ島にあるPare。たった1ヶ月なのにとてもとても濃い日々でした。毎日のように自分から何か湧き出るような想いが出てきて、その度に日記を書いていました。現地では、その時を集中したくてSNSへの投稿はしませんでした。今回は、その時に綴った日記を思い返しながら、投稿していきます。

エレクトリックパスポート?


授業も夕飯も終わった夜、現地の友人の集まりに参加させてもらった時があった。初めましてなのに、彼らはとてもフレンドリーでウェルカム。そして、「なんで日本では人口減少が起きてるの?」「なんで未婚の人が増えてるの?」「なんで日本では空家問題が起きているの?」と、とても興味津々に聞いてくる。私も専門家じゃないからきちんとした回答はできないけど、あくまでも私の意見では、、こう思う、って話をする。

ちなみに、そこにいるメンバーも自分と同じように英語を勉強しに来ている。別の学校で、別の先生に教わっている。お互いに片言の英語で、ちゃんとした文法なのか発音なのかも定かではないのに、何か不思議な力が働いて、話ができているのだ(Google翻訳を片手に笑)。

純粋に純粋に、他国の事情や課題を知っているだけでなく、興味があるってことに感心した。2024年のインドネシアは、大統領が変わったり、首都がジャカルタからヌサンタラに移動になったりと、ビックニュースだらけなのに私は現地で彼らと話すまで全く知らなかった。。他国のことはまだしも、「日本の最近のニュースは?」と聞かれて自国のことすら出てこない自分に、すごく情けなくなった。英語が話せるか話せないか、とか以前のことだと思った。

丸くなって地べたに座って、真ん中に飲み物とご飯を囲んで語り合う。暑い日中とは一変、pareの夜はとても涼しいくて心地よい。寮生活をしていた大学時代、練習も宿題も夕飯も全部終わった門限・消灯までの夜の時間に、友人と部屋に集まって語ったり、外に散歩しに行って話すのが大好きだった記憶をそこで思い出す。。『ああ、私はこういう日常が欲しかったんだ』ってその時心がじわじわと染み渡る感じがした。


鶏の足もちゃんと食べる
スネイルの炭焼き
バナナリーフに包まれたピーナッツご飯
マルタバ(Martabak)というローカル料理。左側がチーズ、右側がチョコレート味


そしていろんな話をして、パスポートの話題に。

「私はこれまで何ヵ国か東南アジアに行ったけど、VISAなしで入国できたの。でもインドネシアは滞在日数に限らずVISAが必要だって知らなくて、初めて来た時はVISAなしで来て焦った」みたいな話をした。

「VISAを見てみたい」と言われて、パスポートを渡す。日本のパスポートを見ると「おおお、これがエレクトリックパスポートか…!」みたいな、リアクションがすごすぎて、逆にこちらがびっくりした。

『紙のパスポートじゃん、エレクトリックパスポートって何?』と思って、その時は全く意味がわからなかった。でも、日本に帰国した時、その意味がわかった。

日本のパスポートを持っていれば、入国審査の時、パスポートと顔認証で審査が完了する。でも、外国から来た人たちはその隣に長い列を作って、入国審査をしている。。この自動ゲートがあまりにも当たり前になっていて、自国のパスポートをエレクトリックパスポートだとは思ったことがなかった。



こういう技術の応用も、日本らしさの1つなんだなって彼らに教えてもらった瞬間だった。

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