【音声版】私のイチオシ「涙が止まらなかったポッドキャスト」
アライ@翻訳
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こんにちは。アライ@翻訳です。
リンクの見やすいテキスト版でも配信しています。
https://note.com/rinaarailevia/n/nf49b874abc5c
※今回の記事には、東日本大震災の内容が含まれます。
さて、前回はビジネス系のポッドキャストをご紹介しましたが、今回は長寿番組とも言えるポッドキャスト番組から一押しエピソードをご紹介したいと思います。
テーマは「涙が止まらなかったポッドキャスト」。
1.番組紹介
番組のタイトルは「This American Life(ディスアメリカンライフ)」
https://open.spotify.com/episode/6PrTYm5WjMaIsIatHQSTlR?si=IODwV3q7QWSsTGCO7-kVoQ
This American Life is a weekly public radio program and podcast. Each week we choose a theme and put together different kinds of stories on that theme.
(訳) This American Lifeは、毎週放送している公共ラジオ番組及びポッドキャストです。毎週テーマに沿って、様々な種類の話をまとめています。
この番組、ポッドキャストのスタイルとしては、気軽に2,3人のラジオパーソナリティーが自由に話をするタイプとは違い、ジャーナリズムやストーリーテリングに重きを置いたタイプ。編集されて、ストーリーの起承転結が巧みな番組です。
ちなみに、1995年から放送開始の長寿番組でもあります。テーマも、何か1つに限らず、というか、25年もやっていると絞れないとも思うのですが、様々なテーマを取り扱っていて、1話約60分ほど番組です。
逆に言うと、長寿番組過ぎてどれから聴いていいか分からない、というのが難点でした。今まで私も、ピンっと来るモノに出会えていなかったのですが、今回たまたま再生したエピソードに涙が止まりませんでした。
2.一押しエピソード~あらすじ~
今回のエピソードのタイトルは「One Last Thing Before I Go」、訳すと「私が行く前の最後の一言」。
Words can seem so puny and ineffective sometimes. On this show, we have stories in which ordinary people make last ditch efforts to get through to their loved ones, using a combination of small talk and not-so-small talk.
(訳)言葉は時として、あまりにもちっぽけで、何の効き目もないように思える事があります。このエピソードでは、普通の人たちが、世間話と深刻な話の両方を通じて、大切な人に伝えようとする最後の努力の末を、お伝えします。
今回のエピソードは、このちょっと抽象的なテーマに沿った3つの異なるストーリーが登場します。
1.コロナウイルス感染者を看病する看護師が毎日書いた、感染者家族へのメッセージ(約4分)
2.東日本大震災後、風の電話に訪れる人々のドキュメンタリー(約20分)
3.仲たがいをしてから何十年も音信不通の高齢の兄弟を、再開させる息子のプロジェクト(約30分)
この中でも、涙が止まらなかったのが、2番目の「東日本大震災後、風の電話に訪れる人々のドキュメンタリー」です。
NHKのドキュメンタリー番組を元に制作されたというこのエピソード、日本にルーツのあるジャーナリストがストーリーを伝えています。
「風の電話」とは、岩手県にある電話ボックスの中に設置された、どこにもつながっていない黒電話の事です。ある庭師の方が亡くなられた家族と話せるようにと設置して以来、東日本大震災で大切な人を失った多くの人が、伝えたかった最後の言葉を、この受話器を通じて相手へ届けようと訪れます。
このエピソードの中では、実際にこの電話で話している何人かの会話が日本語のまま残されており、英語でのナレーションが被さる形で収録されています。
3.番組おススメポイント
今回の番組おススメポイントですが、その前に、東日本大震災で大切な人を亡くされた方、そしてまだ行方不明の方がいらっしゃる方、本当に苦しい年月を過ごされてきた事と思います。ここで書くのは、あくまでもポッドキャストの構成、という意味合いでのポイントにしたいと思います。
それは、音声だけで生まれる没入感の凄さです。
たまたま、今回ウォーキング中に聴き始めたのですが、外の世界が見えなくなるほど、このドキュメンタリーに引き込まれました。
映像がないメディアであるポッドキャストだからこそ、情景や人の行動なども言葉で表されるのですが、それらが生きてくるのは、やはり生の人間の声があるからだと感じます。
今回のエピソードでは、沈黙が生む苦しみだったり、息遣いから聞こえる照れ隠しだったり、声が伝える情報は、言葉だけではなくて人の本音だと、感じました。
是非、聴いてみてください。
それでは次回のnoteで。
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https://note.com/rinaarailevia/n/nf49b874abc5c
※今回の記事には、東日本大震災の内容が含まれます。
さて、前回はビジネス系のポッドキャストをご紹介しましたが、今回は長寿番組とも言えるポッドキャスト番組から一押しエピソードをご紹介したいと思います。
テーマは「涙が止まらなかったポッドキャスト」。
1.番組紹介
番組のタイトルは「This American Life(ディスアメリカンライフ)」
https://open.spotify.com/episode/6PrTYm5WjMaIsIatHQSTlR?si=IODwV3q7QWSsTGCO7-kVoQ
This American Life is a weekly public radio program and podcast. Each week we choose a theme and put together different kinds of stories on that theme.
(訳) This American Lifeは、毎週放送している公共ラジオ番組及びポッドキャストです。毎週テーマに沿って、様々な種類の話をまとめています。
この番組、ポッドキャストのスタイルとしては、気軽に2,3人のラジオパーソナリティーが自由に話をするタイプとは違い、ジャーナリズムやストーリーテリングに重きを置いたタイプ。編集されて、ストーリーの起承転結が巧みな番組です。
ちなみに、1995年から放送開始の長寿番組でもあります。テーマも、何か1つに限らず、というか、25年もやっていると絞れないとも思うのですが、様々なテーマを取り扱っていて、1話約60分ほど番組です。
逆に言うと、長寿番組過ぎてどれから聴いていいか分からない、というのが難点でした。今まで私も、ピンっと来るモノに出会えていなかったのですが、今回たまたま再生したエピソードに涙が止まりませんでした。
2.一押しエピソード~あらすじ~
今回のエピソードのタイトルは「One Last Thing Before I Go」、訳すと「私が行く前の最後の一言」。
Words can seem so puny and ineffective sometimes. On this show, we have stories in which ordinary people make last ditch efforts to get through to their loved ones, using a combination of small talk and not-so-small talk.
(訳)言葉は時として、あまりにもちっぽけで、何の効き目もないように思える事があります。このエピソードでは、普通の人たちが、世間話と深刻な話の両方を通じて、大切な人に伝えようとする最後の努力の末を、お伝えします。
今回のエピソードは、このちょっと抽象的なテーマに沿った3つの異なるストーリーが登場します。
1.コロナウイルス感染者を看病する看護師が毎日書いた、感染者家族へのメッセージ(約4分)
2.東日本大震災後、風の電話に訪れる人々のドキュメンタリー(約20分)
3.仲たがいをしてから何十年も音信不通の高齢の兄弟を、再開させる息子のプロジェクト(約30分)
この中でも、涙が止まらなかったのが、2番目の「東日本大震災後、風の電話に訪れる人々のドキュメンタリー」です。
NHKのドキュメンタリー番組を元に制作されたというこのエピソード、日本にルーツのあるジャーナリストがストーリーを伝えています。
「風の電話」とは、岩手県にある電話ボックスの中に設置された、どこにもつながっていない黒電話の事です。ある庭師の方が亡くなられた家族と話せるようにと設置して以来、東日本大震災で大切な人を失った多くの人が、伝えたかった最後の言葉を、この受話器を通じて相手へ届けようと訪れます。
このエピソードの中では、実際にこの電話で話している何人かの会話が日本語のまま残されており、英語でのナレーションが被さる形で収録されています。
3.番組おススメポイント
今回の番組おススメポイントですが、その前に、東日本大震災で大切な人を亡くされた方、そしてまだ行方不明の方がいらっしゃる方、本当に苦しい年月を過ごされてきた事と思います。ここで書くのは、あくまでもポッドキャストの構成、という意味合いでのポイントにしたいと思います。
それは、音声だけで生まれる没入感の凄さです。
たまたま、今回ウォーキング中に聴き始めたのですが、外の世界が見えなくなるほど、このドキュメンタリーに引き込まれました。
映像がないメディアであるポッドキャストだからこそ、情景や人の行動なども言葉で表されるのですが、それらが生きてくるのは、やはり生の人間の声があるからだと感じます。
今回のエピソードでは、沈黙が生む苦しみだったり、息遣いから聞こえる照れ隠しだったり、声が伝える情報は、言葉だけではなくて人の本音だと、感じました。
是非、聴いてみてください。
それでは次回のnoteで。
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