私のイチオシ「文化の違いが聴けるポッドキャスト」~コロナから生まれた明るいニュース~
こんにちは。アライ@翻訳です。
(音声版でも配信しています。リンクはこちら)
先週、「コロナに役立つポッドキャスト」という記事を書いたのですが、今回はコロナから生まれた明るいニュースを、ポッドキャストの一押しエピソードを通じてご紹介したいと思います。
テーマは「文化の違いが聴けるポッドキャスト」。
1.番組紹介
番組タイトルは「Rough Translation (ラフトランスレーション)」
How are the things we're talking about being talked about somewhere else in the world? Gregory Warner tells stories that follow familiar conversations into unfamiliar territory. At a time when the world seems small but it's as hard as ever to escape our echo chambers, Rough Translation takes you places.
(抄訳)普段私たちが話している事が、別の世界ではどのように話題になっているのでしょうか?グレゴリー・ワーナーが、普段の何気ない会話が、まったく別の領域でどう捉えられていくのか、探っていきます。世界が狭く思えても、なかなか閉鎖的な空間から抜け出せない今の時代、Rough Translationが新たな世界へといざないます。
簡単に言うと、ある事柄が国境や文化の違いを超えた時、どう相手に受け止められるのか、どう理解し合えるのか、という少し膨大なテーマのポッドキャストです。
番組名である「Rough Translation」を直訳すると「大まかな翻訳」という意味なのですが、国や言語、宗教を超えて何かを伝えようとするとき、表面的な理解に留まってしまう、大まかな意味合いしか所詮伝わっていない、という意味合いが含まれているのだと考えています。
2.一押しエピソード あらすじ
さて、今回の一押しエピソードの簡単なあらすじです。
エピソードのタイトルは「Hotel Corona」。イスラエルのエルサレムにあるホテルが舞台です。
政府がこのホテルをコロナウイルス感染者の受け入れ先として借り上げるところから始まります。”宿泊者”は退院したばかりの患者や軽症者。ウイルス検査で2回陰性が出たら、このホテルから出て自宅に戻れる仕組みです。
そんなホテル内では、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の外の世界とは違い、カラオケ、ヨガクラス、ダンスパーティーなど、3密しまくり。
そして、もう一つ外の世界の違ったのは、宗教も、文化の違いも関係なく、あらゆる普段のしがらみを超えた友情が生まれていた事。
イスラエル人とパレスチナ人、ユダヤ教とイスラム教、外の世界では対立し合う人たちが、コロナウイルス感染者という共通点だけで、この閉ざされた空間の中で、対立の壁が取り払われていきいます。
本来は自由であるはずの外の世界では、文化のしがらみが付きまとい、隔離されて閉ざされた空間の中で、逆に文化の違いを超えた自由な関係が生まれている。そんなコロナ禍の中で生まれたストーリーです。
3.番組おススメポイント
番組おススメポイントはズバリ
思いがけない発見がある、という事。
この番組、話の内容が深くて、実は私も何回か聞き直すことが多い番組の1つです。今回の様に宗教が絡んだ話もあれば、例えば親子や夫婦間で理解がし合えない事象を取り上げた、身近なトピックもあります。
ただ、どれも心の臓を揺さぶられる、と言ったら大げさかもしれませんが、ハッとする事が多い内容です。
コロナウイルスの影響でダメージを受けた深刻で暗いニュースが多い中、今回のエピソードは、人種や宗教を選ばずに広がるウイルスから生まれた、ある意味明るいニュースという、少し違う観点にスポットを当てた、この番組らしい内容になっています。
外出自粛が続く毎日で、新しい事をしばらくしてないなぁ、という時に聴くと、少し目が覚めるポッドキャストです。
一息入れたい30分休憩の時に、是非聞いてみてください。
それでは、次回のnoteで。