私のイチオシ「ネイティブじゃなくても笑えるコメディーポッドキャスト」
こんにちは。アライ@翻訳です。
(音声版でも配信しています。リンクはこちら)
さて、前回3回に渡ってお伝えしてきた「ネイティブじゃない私の英語ポッドキャスト選びのコツ」。その中の~実践編~で出てきたポッドキャストを、今回は「おすすめポッドキャストの一押しエピソード」として掘り下げてご紹介したいと思います。
テーマは「ネイティブじゃなくても笑える、コメディーポッドキャスト」。
1.番組紹介
番組名は「Stand Up Comedy Specials(スタンドアップコメディースペシャル)」。
Past and present full length "Stand Up Comedy" specials from some of the best comedians in the world.
世界最強なコメディアンたちによる、過去から現在に至る「スタンドアップコメディー」の全編特集。
スタンドアップコメディーって、見た事ありますか?
1人のコメディアンがマイク1つで1時間~1時間半ものネタを披露するタイプのお笑いで、日本で言うと綾小路きみまろの「漫談」に似ています。
このスタイルのコメディーは、町中にあるコメディーバーみたいな所でビール片手に見れるものもあれば、何万円ものチケットを払って、武道館級のステージで見るものまでいろいろあります。
そこで今回のポッドキャストは、簡単に言ってしまうと、武道館級のステージの音声版が無料で聴けちゃう番組です。
2.一押しエピソード~コメディアン紹介~
今回は、あらすじを言ってしまうと「落ち」がばれてしまうので、今回の一押しエピソードで選んだコメディアンの紹介をしたいと思います。
名前はTrevor Noah(トレバー・ノア)。
今やアメリカのテレビ番組でもものすごい有名な南アフリカ出身のコメディアンです。「The Daily Show(ザ・デイリーショー)」という平日夜に放送されている、政治風刺のニュース風コメディー番組のホストを2015年から務めています。
実は、この番組、以前はJon Stewart(ジョン・スチュアート)というコメディアンが1999年から担当して人気を博していたのですが、彼がこの番組から引退するのを機に引き継いだのが、トレバー・ノアでした。
以前の司会者と比べて年齢も若く、そして南アフリカ出身のホストがアメリカの人気番組に大抜擢されるという、大きいなニュースになったのを覚えています。
ちなみに、このショーでは、彼が南アフリカからアメリカにやってくる飛行機内での話から始まります。
彼自身、実は南アフリカ出身の黒人の母と、スイス出身の白人の父との間に生まれたミックス(ハーフ)です。当時はまだアパルトヘイト統治下だったため、黒人と白人が結婚することは違法である時代に生まれました。
(本編より)子どものころから、「本物の黒人になりたかった」
肌の色が周りと違う。お父さんとお母さんと一緒に手を繋いで歩けない。
これ、書いてるだけだと、結構深刻な話に聴こえると思いますが、めちゃくちゃ面白いんです。聴くと、印象がガラッと変わります。
3.おすすめポイント
このおすすめポイントは3つ
①アメリカ人じゃなくても共感できるネタ
②YoutubeやNetflixでも見れる
③ネイティブじゃなくても分かりやすいポッドキャスト番組のタイプ
まず、このトレバー・ノアのお笑いは、アメリカ人じゃない私でも共感ポイントが多いんです。彼のネタで良く出てくるのは、
①アメリカ人じゃない彼から見たアメリカ文化やアメリカ政治の変なところ②「未知の大陸アフリカ」という固定観念を覆すところ
アメリカ人のコメディーは、ある程度文化背景などが理解できないと分かりづらいものも結構あるのですが、彼の場合は、外国人目線でアメリカを見ているだけに、日本人と共通する感覚を持っているように思えます。
次のおすすめポイントは、YoutubeやNetflixの動画があること。英語ポッドキャストでもあるだけに、聴くだけだと理解度が低いままになってしまいがちなんですが、副教材として動画があると安心感があります。Netflixだと字幕もあるので、英語学習にも役立つコンテンツです。
(Netflixの方は、今回ポッドキャストで取り上げた「African American」とは違うネタしか今ないみたいですが、興味のある方は是非!)
最後のおすすめポイントは、「ネイティブじゃなくても分かりやすいポッドキャスト番組のタイプ」という事です。
これは、前回の記事で詳しく書いたのですが、ポッドキャスト番組タイプの中でも、台本があるストーリーテリングタイプでもあり、且つ副教材があるコンテンツ再利用タイプでもあるところです。
ランキング上位の番組だからとか、ネットでおすすめされていたから、と言ってランダムにポッドキャスト番組を選ぶと、ノンネイティブには理解が難しい番組構成もあったりするのですが、この番組は分かりやすいタイプなので、英語ポッドキャストをチャレンジするにも少しハードルが低いタイプだと思います。
4.まとめ
初めてのコメディーポッドキャストのおすすめエピソード、いかがだったでしょうか?
この番組、電車に乗って自宅に帰っている時に聴いていたんですが、マスクしてて良かったと思いました。
私は普段から眼鏡もかけているんですが、皆さんの中にもコロナのお陰でマスクをするとほとんど顔が隠れる状態で日々生活している方が多いのではないでしょうか。
そんな今だからこそ、人にばれずに外で爆笑できるポッドキャスト。是非、聴いてみてください。
それでは、次回のnoteで。