憧れのホテルに宿泊するまでの話⑤
自分の物を手放すと、減るだけだ
というメンタルブロックをまずは外してみた私。
一瞬で外れるものではないと分かっていたので、連続してもう少し具体的な関連ブロックも外してみることにした。
それは、
アマン東京の宿泊に20万円を支払うことは、自分の物を減らすことだと思い込んでいる
というもの。
私は、アマンに泊まることが、自分の物を減らすことでしか叶えられないと思い込んでいる。
なんとなく、この憧れを現実化するためには犠牲を払わなければならないと思っている。
見えてきたブロックのイメージは、またもや色だけのエネルギーの色のようだった。
深いモスグリーン色。
とても落ち着く色。
そこに留まることの安心感。
「どっちでも構わない。どうする?」
そう問いかけられているように感じた。
そりゃそうだ。
アマンに泊まろうが、泊まるまいが、身に危険が及ぶものでもなければ、損することでもないのだ。
他にいくらでも自分の欲しいもの、叶えたいものはある。
そんなに頑張って叶えようとしなくてもいいものだ。
アマンに泊まる自分と、泊まらずに今のまま憧れの中でウキウキしている自分。
ぶっちゃけ、どっちでも構わないのだ。
その上で、「自分の欲しいものを明確にせよ」と言われているように感じた。
次に、この思い込みが外れた状態のイメージを見る。
今度は映像が見えてきた。
赤色の羽が見える。
徐々に映像が引いていき全体像が見え始めた。
赤色の羽を持ち、虹色の胴体の鳥。
鳳凰。
空気が一気に柔らかい熱を持ちはじめた。
高貴なパワーが広がっていく。
そして、このブロックを解除。
続けて映像が見えてきた。
赤い羽、虹色の胴体の鳳凰は、一声だけ「キエーッ」と鳴いた。
鳴いたけど、飛び立とうとする気配もなく、ツンツンと地面の何かを突いている。
どこに行くわけでもなく、ただそこに居る。
あれ?
飛ばないんかよ…?
初めはそう思ってしまったが、この鳳凰は飛び立つ時を待っているように思えてきた。
今はまだ目の前に現れた段階。羽ばたくのはこれから。
羽ばたいていくかは、私次第。
全体を通して、
そう問われ続けているように感じた。
ブロック解除で問いを投げられるのは初めての経験だった。
この翌日、私は再度アマン東京の宿泊予約サイトを開く。
~次回へ続く~
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