反抗期対策#8上からものを言わなければ反抗されない

そもそも、反抗期ってなぜ起こるのか?
自分が思春期だった頃のことを思い出してみようと思いました。
その時に親にされたくなかったことを、
自分が子供にしないことで、反抗期をマイルドに乗り越えられるのではないか?

父親と対等に意見交換できる関係◎

反抗期は、子供が大人として自立していく過程だと言われていますよね。
つまり、今まで一心同体のように思っていたり、思われていた親子関係を
分離させようとする時、
その気持ちを邪魔してしまうと反抗する気持ちが湧き上がってくるのではないか?と私は思うんです。

親の言うことをきくのが当たり前だという環境、
それがいかにも正しいことであるという教育をしてきた親子関係は、
完全に上下関係がそこに生まれている状態だと思います。

そうなってしまっている場合、
急にその関係を崩すのは難しいのかもしれません。

でも、そこを、大人が積極的に崩していく必要があると私は思っているんです。

『ちょっとこれ教えてくれない?』などという言葉を使って
下からお願いするように聞いてみたりするところから、
今までの上下関係を崩していくんです。

『見てこれ、ママ失敗しちゃったんだけど、どうすればいいと思う?助けて!』と、自分の失敗談、悪しき習慣、「ママのこういうところがダメなんだよねー」など大人も一人間として一生懸命生きていることを示し、
神ではないということを少しずつ子供にもわかってもらうように話していきます。子供に直接話さなくても、子供が聞いているところで、夫婦でそういう話をしたり、友人などの大人同士で話したりするのも効果的だと思います。

こうして、親の言うことだけをきいて生きていれば
うまく生活していけるのだという環境をぶっ壊していきます
大人も間違えることがあるということ、
そして、大人たちはそういう状況をどうやって乗り越えていっているか、
子供たちに見せていく事が、重要です。

ただ、子供の話に耳を傾け続けていると、
大人から見たらとんでもない意見も出てくることもあると思います。
そんな時は、否定したい気持ちをぐっと押さえて

「そうなの?」とか、
「えー?そんなことしたら、○○になっちゃってヤバくないの?」とか、
「なんでそれが良いと思うの?私ならそれ選ばないけど?」
「え~!ママには思いつかなかった!なんでなんで?」
と言うように、
どうして自分がそういう考えに至ったか、振り返るきっかけと、
未来に何が起こるかを想像する機会を作ります。

思春期の子供は、一度言った意見をなかなか訂正して曲げるのは難しいでしょうから、その意見を押し通そうとしても、そのまま押し通させてあげるといいと思います。
大人は「へぇー、そなんだ」と言って、
この子はそう思っているのだな、と受け入れます。

ここで大事なのは2つ
①子供の意見と、自分の意見が異なっている
少しずれている、違う視点で物を見ているのだということがわかること、
②そのうえで、自分の意見を否定することなく受け入れてくれているということがわかること。

そうすることで、
子供たちは、実際に自分が最終決定しなければいけない状況になった時に、
どっちの意見を採用するか、
自分で決められるようになりますね。

頭ごなしに否定した場合、
大人が正しい!と主張した場合、
子供はどうするかと言うと、
自分の意見が正しかったことを証明するために、
自分の考えだけを押し通してしまい、実行します。
それでうまくいけば自信につながり大人を馬鹿にするようになり、
うまくいかなかった場合は、親への嫌悪感というか、
『言うことを聞いておけばよかった』ではなく
「なんだよ!気持ちもわかってくれないくせに!」
という反発の思いが残るだけで、
どんどん聞く耳を持たない子に育っていきます。
成功しても、失敗しても、良い感情は生まれないんですね。

このように、
結果が同じでも、
残る感情が全く違ってくる
ということが想像できます。

その後、子供と大人が、
大人同士の関係のように
対等に話し合えるかどうか、意見交換ができるかどうかは、
前述の経験がいかに多く積み重ねられているかにかかっています。

大人も、子供にアドバイスをもらった時は、
きちんと子供の意見を採用して実行し、うまくいった時に、
どういう結果になったかを報告することも大切ですね。
最初は、うまくいった時だけ報告してあげるといいと思います。
「この間、教えてもらったようにやったら、こんな風にうまくできたよ、ありがとね!」ときちんと感謝の気持ちを添えて報告します。

大人がそういう態度で接していると、
子供もそんな風に報告してくれるようになると思います。
報告してくれなくても、別にいいんですけど、
心の中で、「あの時言ってもらってよかったな」って思ってくれていればいいですよね。

そんな関係を作れば、
どんどん子供たちを自立させていけるし、
自然と心が豊かに育っていくんですよね。

そういう関係に、反抗もなにもないですよね。

人は、強制されると反発したくなる
自分の意見を押し付けられると嫌な気持ちになる。

上から意見を押し付けないで!

自分の行動は自分で決めたいし、
自分の意見は否定されたくないし、
押し付けられたことは重荷に感じる

力が加わると、それを押し戻そうとする力が働くんですよね。
原理原則、物理の世界でもそうですね。

こんなのは、当たり前のように頭ではわかっている。
でも、なぜ子供にそれをやってしまうのか?
大人が見直さなければならないことは
まだまだ山ほどありそうですね!



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