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森逸崎さん家。

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7人兄弟(女女女男女女女)や家族の日常と人間模様に関してのエッセイ。一番上は40歳、一番下は26歳、私は6番目
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#兄弟

人見るもよし 人見ざるもよし 我は咲くなり

どんなに辛いことがあったとしても、祖母の前では決して、それを見せてはいけないと思っていた。 #我慢に代わる私の選択肢 意識された日常 誰に言われた訳でもないのに、祖母がいる食事の席で私は、いかに毎日楽しくて充実しているのかという話を聞かせることに徹していた。 それは嘘を吐くとか話を盛るとかそういうことではなく、例えば小学生のころ、友達とどんぐりでやじろべえ作っただとか、家庭科で作った炊き込みご飯が美味しかっただとか、そういう「私の世界の日常」を語るのだった。 今思え

手塚治虫ファンにしか伝わらない、7人兄弟の名付け方

自分たちの名前に規則性なんてないとずっと思っていた。 例えば「一郎・次郎・三郎」みたいな数字シリーズだとか、「あおい・しおり・さくら」みたいなお花シリーズだとか。兄弟の強い繋がりを感じる名前のそれに、小さい頃は憧れを抱いていたものである。 ◇◆◇ 「ねえ、なんでうちの兄弟の名前はみんなバラバラなの?どうやって決めたの?」 いつだったか、末の妹が両親に聞いていたことがあった。私と同様、妹も名前の規則性について思うことがあったらしい。 「え?全員、手塚治虫モデルだよ」 「へ

ホイクソの長女

「ネーミングセンス」なるものが一体どこから生まれてくるのかは知らないけど、我が兄弟の長女にはなるほど、つい真似したくなる言葉選びの良さがある。 皮肉100% 困った。 そのとき確かに、私は姉の話に置いてけぼりをくらっていた。 「今日ホイクソがさ、危ないからって理由で工作のハサミを完全許可制にしちゃって、」 「誰なの『ホイクソ』って。」 「ホイクソはホイクソだよ。でさ、普通に考えて利用頻度高いのに毎回毎回許可取りに行くの面倒臭いじゃん。使う子もだんだん減ってくるわけじゃん