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なんで野菜はだいたい手で持てるくらいの大きさなんだろう|エストニア日記 #2
こんにちは、スロベニア🇸🇮にあるリュブリャナ大学でインダストリアルデザインコースに留学中で、いま現在はエストニア🇪🇪のタリンにある、エストニア芸術アカデミーに交換留学中の東郷りんです。ニッチな国で、どちらも「〜〜ニア」でなんとも紛らわしいですね。でも意外と離れてます。
土地が変われば、新しい野菜にたくさん出会う。また、顔なじみの野菜でも日本では見たことなかったようなサイズ感のものに出会うことも多い。その中でも、私のイメージより大きいものを勝手に、おばけかぼちゃに倣って、おばけ野菜と呼んでいる。(なんで大きいものの比喩で「おばけ」って使われてるんだろう)
たとえば、太さが3,4cmくらいあるおばけネギとか、片手に収まらないほぼ鈍器のようなおばけ洋梨、ドラクエに出てきそうなおばけトマトなどなど。
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日本のものとまったく同じ種ではないのだろうけど、見たことあって味も同じ感じだと、普通にデカくなった!って思って真正面からびっくりしてしまう。
ただ、野菜のサイズ感を観察していてふと気づいたんだけど、大きいとはいえ、そういえば野菜やくだものって丸ごと買えるものがほとんどだ。肉や魚がふつう、部位ごとに分けられて売られているのと違って、一個ずつで扱うことができる。なんでだろう。当たり前だけど、なんだか不思議だったからそれについてちょっと考えてみた。
その理由の一つ目としては明らかに、大きさの差がある。野菜は手の中に収まるサイズのものがほとんどな一方、肉や魚といった動物は、調理しようと思ったとき、流通に乗せようと思ったとき、だいたい1体のサイズが大きくて、細かく分けないと扱えない(もちろん成魚の状態でも手のひらサイズの魚もいるしエビや貝とかもいるけどね)。加えて、彼らは生き物だから、そのままお家で使えるようにするには解体・下処理もいる。
そして、解体して細かく分けてみたら分けてみたで、場所によって味や硬さなど食材としての特徴が全然違ったから、部位ごとでまとめるようになったんだと思う。どこを切っても均一な身だったら「部位」という概念は生まれなかったはず。
じゃあなんでそもそも、食材として見たとき動物たちは大きくて、植物は比較的小さいのだろうか。
それはきっと、種が繁栄するための戦略が背景にあるんじゃないだろうか。野菜やくだものたちは動物に食べられてタネを遠くまで運んでもらうことで子孫を繁栄させていくのが、野良の植物だったときの生存戦略だった。だから動物たちにとって、もぎとってかじりやすくて、一口目からタネまでの距離もそんなに遠くないサイズ感になっていって。動物側も動物側で、その野菜とかくだものたちを食べることができるちょうどいい種が生き残っていったんじゃないかな。わからないけど🤔
そういうことを考えてると、ちょうどぴったりの本が見つかった。
まだ読めてないので、ホリデーシーズンに読んでみようかな。本当は読んで正しい見解はこうって書けたほうがいいだろうなと思いつつ、ひとまず、この本に辿りつけただけでよしとする。
もし野菜や果物が、今より何十倍も大きくて、牛やマグロのように部位ごとにカットされてお店に並ぶような世界線があるとしたら、柿のタネのまわりは大トロっぽい部位として、レタスの真ん中のやわらかいところとかはフィレ、ブロッコリーの茎部分は軟骨、キウイの白いところはササミのような扱いで分けて売られたりするのかな、と思いがめぐらされた💭 柿の柔らかいところとか高そう〜。
部位というと、ヨーロッパのお肉のパッケージにはそれが動物のどこなのかを示すイラストが描いてある。
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文字が読めなくても理解できるビジュアライゼーションで親切だ。さらに、いまはピンク色のかたまりになってパッケージされているものが、もとは1体の動物だったということがさりげなく伝わってくるのがヘルシ〜だなと思う。
最後にちょっとサイズの話に戻すと、ヨーロッパのりんごや桃のサイズは日本よりも小さくて安くて、さらに水分量も少なくて手がベトベトにならないので、おやつ的にかじるのがスタンダードな食べ方だ。
日本におけるウィダーinゼリーとかカロリーメイトみたいな感じで、外歩きながらとか授業中とかに食べている人もいる。私もたまにやるけど、大人の女性が道でりんごかじりながら歩いてても、道行く人たちは別にお構いなしな空気感が、気楽でとても心地よい。
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