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「懐古虫:インターネット老人会員のつぶやき」

 だって素敵だったじゃないですか。
『インターネット』を『ネット』と略すだけで奇異の目で見られていた時代。

 CGIやPHPを玄人が作成し配布し、素人が学び、レンタルサーバーを借りて設置して、カスタマイズなんかしちゃって、様々なタイプの掲示板=BBSで様々なタイプのコミュニケーションが様々な速度で行われていて。

 2ちゃんねるが問題視される前からあめぞう見てた僕なんかが思うのは、昨今飽和するSNSの方がよっぽど危険ってこと、ある見地からすればね。
 少なくとも2ちゃんには「永遠に半年ROMってろ」という格言が存在し、そう、「ROM専」という人種が存在した。

 無論、今のSNSにもそういった人々は少なからず居る。俺の相棒もそのタイプだ。

 しかしどうも、『垢増し』というある種の性癖や、『裏垢』という文化(これはブログ時代からあったけれど)、「匿名」を名乗れないこと、それがどういうわけかいくらかの人々を過剰に多弁にし、攻撃的にし、本名ではないにしろ記名で赤の他人をクソほどディスるといった行為にひた走らせる。

 この記事はいつもとは毛色が違う。
 自覚はある。これは支離滅裂でもないし散文詩でも何でもない。
 単なる「虫」の独り言だ。

 ただ、「X」がおかしなことになっている今、ちょっと懐古に走りたかっただけ。

 ただ、それだけ。

【了】

 

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