テレビが嫌いなおはなし

テレビが苦手。

自分が赤の他人に干渉されるのが嫌だから。
例えばテレビドラマを見たとき、恋愛リアリティーショーを見たとき、
見終わった後に心の中に残る
自分じゃない誰かの、自分とは無関係の、しかも他人によって形作られた、
そんな映像に対しての感情がキモチワルイ。

ドラマの主人公が何をしようが、アニメの主人公がいくらヒーローであろうが、
それは実在しなくて、自分の生活に現れるわけではなくて、
それなのに嬉しいだとか悲しいだとか感動しただとか、ドキドキするだとか…
そういう感情を不確かな存在に抱くのがニガテだ。

現実世界でドラマチックな恋を見つけたらそれは嬉しいし
素晴らしいヒーローがいたら称えるし
青春することも大好きだし
面白いコメディアンのような人がいたら仲良くなりたいし
テレビで起こっていることがそっくりそのまま現実になっていたとしたら
それは嫌いじゃなくて、自分の大切な人生の一部で、忘れたくない、って思う。

リアルに無いものによって自分の感情が突き動かされてしまったり
ついつい考えてしまう時間が生まれてしまったり
おんなじことが現実で起こるのとテレビで起こるのには違う。

そういう点でいうと、映画もちょっと苦手。
でも映画はテレビと少し違っていると思っていて
映画は「番組」じゃなくて「作品」であるから
音楽と少し似ていて、いいなと思うことがある。
上手く言葉にできそうにないけれど
嫌いじゃないな、いいな、って思う。
特に映画館で見る映画は、その日一日の思い出としてとどめておけるので悪くない。

じゃあ何で読書はするの?ってよく聞かれる。
読書は好きなのに、変なの。って。

なんだか自分がすごく冷酷な人間に思えてきた。
テレビが嫌いで、苦手で、あまり分かってもらえる人がいないのでここに書き留めておく。ただのボヤキです。

念のため記しておくと、人がテレビを見ている状況に嫌悪感を抱くことは無い。
同室にいる人がテレビを見ていても、自分が興味を示さないだけで、何も思わない。
テレビが好きという友人を嫌いになるなんてもってのほか。

ただ自分がニガテなだけで、単にトマトが好き、嫌い、くらいの些細なこと。
ちなみにトマトは嫌いです(ただし生のトマトに限る)。
今回のnoteは、「トマトが嫌いな理由について考察してみた」という題名でも良かったかもしれない!

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