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Photo by t0m0y0

プリキュア出戻りオタク、数年ぶりにプリキュア映画を観に行く。

秋野凛花

　こんにちは、もしくはこんばんは。秋野凛花です。

　早速ですが皆様は、「プリキュア」というものをご存じでしょうか？

　ええそうです。東映アニメーションによる女児向けテレビアニメです。見たことはなくても名前を知っている人は多いはず。

　秋野は幼少期からこのアニメを見ていました。親がレンタルビデオ屋で借りて来てくれた沢山のアニメの中の1つです（他にはポケモンとかセーラームーンとかがあった）。

　初代からハピネスチャージプリキュア（2014年から1年放映された、10周年作品）まで見たのですが、そこから秋野、見なくなりました。
　理由はよくある、「もう見るような年齢じゃないな」と思ったということ。

　日曜の朝に早起きをする、という習慣も消えました。


　そんな秋野ですがプリキュア20周年を迎える今年、身内から突然、
「次のプリキュア見ようと思うんだけど、秋野は見る？」
　と聞かれ。

「み、みりゅ……」

　と答えた秋野。

　なんでも、今年のプリキュア（「ひろがるスカイ！プリキュア」）の主人公はなんと青キュア。そしてレギュラーメンバーに男子キュア、成人女性キュアがいるとのこと。秋野にとっては新要素もりもり。
　とても期待値が高い作品でした。


　実際見てみると、その期待はいい意味で裏切られました。

　ワクワクする変身シーン。
　手に汗握る戦闘シーン。
　時には笑い合い、時には気持ちをぶつけ合う友情ストーリー。
　敵キャラまで思わず好きになってしまう。

　ああ、そうそう。プリキュアってこんなものだった。いや、私の思い出にあるプリキュアより、もっとずっと素敵になっている。成長しているんだ。


　プリキュア出戻りオタク、見事に堕ちる。


　そんなプリキュア、20周年記念ということで、オールスター映画が上映されることになりました。
　その名も、「映画プリキュアオールスターズF」。

　もちろん観に行ったオタクなのでした。


映画の感想（微ネタバレ）

『ここはどこ…？』――ソラが目を覚ますと、そこに広がっていたのは、ふしぎな世界…。
どうやらましろたちとはぐれちゃったみたい…。でも、そこでゆいとまなつと出会って、さらにプリムにも出会って、新しいお友達がいっぱい！なんと、プリムはキュアシュプリームに変身するよ！
ましろは、海に浮かぶ小島で、ローラやあまね、のどかと出会って、モンスターに襲われているプーカを救助！
ツバサは、さあややことは、はるかと出会って、空中庭園をお散歩！
あげはは、アスミとララとゆかりに出会うんだけど、ララとゆかりがうまくいかなくて大変！
たくさんのおともだちと出会ったけど、なぜかみんな記憶はあやふやで…。
しかも、この世界にいるのはプリキュアだけ…？
もとの世界に戻りたい！！手がかりは遠く彼方に見えるお城——。
さあ！ここから旅のはじまり！お城を目指して大冒険へレッツゴー♪

「映画プリキュアオールスターズF」公式サイトより引用

　もうマジ最高（語彙力の枯渇）。

「プリキュアって、何？」。作中でも投げかけられた問いかけですが、それに答えを出した作品なのかな、と。

　総勢78人のプリキュアが、戦う戦う。壮観ですねこれは。

　秋野は、上記した通り、ハピネスチャージ以降のプリキュアを見ていません。そしてひろがるスカイ！プリキュアで戻ってきた民。

　つまり、メインメンバーのほとんど、知らない。
（まあ有名な子とかは知ってたけれども……主人公キュアとか……）

　そんな秋野でも楽しめました。キャラクター初登場時に、何の作品に出ていた、何のキャラなのか名前（プリキュア名も）を表示してくれたからです。
　あとは登場時の会話とかで、もうどんな子かもすぐ分かる。

　冒頭には感銘しました。こんな最初から戦う！？　と。
　あらすじにも書いてある通り、ソラちゃんはゆいとまなつ──キュアプレシャスとキュアサマーに出会い、ピンチのところを助けてもらいます。その後はソラちゃんもキュアスカイに変身！　3人で力を合わせて敵を倒しました。

　ぷいきゅあ～～～～！！！！　がんばえ～～～～！！！！　（エアーライトﾌﾘﾌﾘ←ミラクルライト手に入れられなかった敗者）

　……という気持ちに、あっという間になりました。すごいよ、あっという間に引き込まれちゃったよ、プリキュア。


　4チームに別れ、楽しく仲間を集めながら旅をし続けるのを見ていたのですが、途中で合流した映画オリジナルのキャラクター……プリムとプーカが、なかなかに不穏な要素を残していく。
　その正体が分かった時は、ぞっとしちゃいましたね。恐怖で泣いちゃうぞ俺。

　訳あってプリキュアこういう感じ（↑）で倒れるんですけど、もうこれだけで絶望なんですよ本当に。
　だってミルキーローズ！？　シャイニールミナス！？　ｴｯｴｯｴｯ倒れてるキュア強い奴ばっかじゃん！？！？！？！？！？　となるんですよ。

　他の方も言っていたのですが、今回の敵は本当に規格外の敵。「出る作品間違えてませんか？？？？」という感じで……。

　でも残念ながら間違っていない。プリキュアたちはこの脅威に立ち向かわないといけない。この絶望感よ……。

　圧倒的な力に、プリキュアたちが束になろうと手も足も出ない。
　足掻くプリキュアたちを嘲笑うがごとく、敵は更なる力を発揮する。


　でもプリキュアは諦めない。
　戦って、諦めずに何度も立ち上がって。時にはまだ動ける者に繋いで。言葉を掛けて。
　そして、手を繋いで。

　初代の変身シーンとか見てくださると分かる通り、なぎさとほのかは手を繋いで変身します。

　だからこそ、やはりこの”手を繋ぐ”というシーンが、大事なんだと思います。
　私たち2人がいて、仲間がいて、初めて本当の力を発揮することができる。どんな苦しいことでも、辛いことでも、諦めたくなってしまう時でも、みんなが傍にいるのなら。

　キュアスカイとキュアプリズムは手を繋ぎ、そして復活！ミラクルライト（思えば、この「復活」という文言、映画内でも大事だったんだなぁ……）を使い、かつての名シーンを振り返り、そして主人公キュアたちを呼びます。そのシーンは圧巻です。

　ちなみに私の推しはハートキャッチプリキュア！に登場するキュアブロッサムっていういつか砂漠を全てお花で埋め尽くすことが夢である花咲つぼみっていう可愛い女の子なんですけれども（早口オタク）。
　キュアブロッサムは、ドキドキ！プリキュアの主人公キュアであるキュアハートとの登場だったのですが、

人と人とが信じあう力は、 　何よりも強いんです！

キュアブロッサム/花咲つぼみ

今度は負けないよ 　愛の力を見せてあげる！

キュアハート/相田まな

　この2人の登場シーンめっちゃ良すぎました😭😭😭😭

　……話を戻しますが笑、ヴィランがプリキュアたちに対して吐き出した罵りに反論しながら、主人公キュアたちは登場します。
　中でもヴィランが「つまり君たちは仲間がいないと何も出来ないということじゃないか（台詞うろ覚えです）」と言った時の、初代キュアである──キュアブラックの、名シーンからの反論が印象に残りました。

そんなの当たり前じゃない。皆もともと一人じゃない。一人じゃ何も出来なくたって、私に出来る事は沢山あるんだから。そんな当たり前の事の、どこがいけないのよ！

キュアブラック/美墨なぎさ

　そうなんですよ、皆、生まれたらまず一人になるんですよ。母親のへその緒から切り離されて、一人ぼっちになってしまうんですよ。それで、最初は一人じゃ何も出来ないんですよ。
　でも周囲の人に守られて、支えられて、出来ることを増やしていって、そして今度は自分が、誰かを守って、支える番になるんですよ。
　そうやって人は支え合って、不完全なところを補い合って、生きていくんですよ。

　秋野はここで我慢出来ずボロ泣きしました。

プリキュアの出番です！！！！

キュアスカイ/ソラ・ハレワタール

「プリキュア」とは、「F」の意味とは（考察）

  • 「プリキュアって、何？」

  • 「映画プリキュアオールスターズF」の「F」の意味とは

「プリキュアって、何？」について

　なんなんでしょうね（おい）。
　作中では明確な答えは出されませんでした。終盤に「一体なんなんだ、お前たちは！！」という問いかけに、キュアスカイが、「わたしたちは！！！！　プリキュアです！！！！」と叫んでいましたが。

　私としては、やっぱりプリキュアはプリキュアなんだよな～（五体投地）以上のことは言えませんが……。
　やはり、大事なものを守るために手を取り合い、立ち上がれる戦士たち。なのかなと思います。
　今回の映画ではこの、「大事なもの」っていう「自分以外の何か」が大事だと思っていて。敵はずっと一人で戦っていたので、やはりそこの対比があるのだと思います。
　そして「手を取り合い」は言わずもがな。「心を通じ合わせる」ということの具現化として、プリキュアは「手を繋ぐ」という行為をしているのだと思います。

　人は一人では立ち続けられないことがある。
　そんな時、手を握ってくれる大事な人が隣にいれば、それは2倍、3倍……いや、それ以上のパワーとなり、自分でも思っていなかった力が出せる。

　だからプリキュアは、ヴィランに勝てたのだと思います。

タイトルにある「F」について

　予告画面では、Fight、Friend、Future、First、Forever、そしてFinal……？と出ていました。

　まあ早い話、これ全部だと思うんですよね。

　えっ、Final！？　プリキュア終わるん！？　とも思いましたが……

　この通り、タイトルロゴにはこんな粋なものが隠されていたようです。気づかなかった……。
　だからNot Finalという意味もある。プリキュアは、終わらない！！

　個人的に当てはめたいFは、「Forever」。はい、永遠です。
　プリキュアは永遠。プリキュアは不滅。
　みんなと一緒なら、物語は続いていくのです。

　秋野は映画を見て、そう感じました。

最後に

　ギャグシーン爆笑してたとか、バタフライかっけぇとか、キュアフィナーレ好きかもしれんとか、色々言いたいことはありますが……。

　見てください。この一言に尽きます。

　本当、ここに書いてあることなんて、ほんの一部なので。もし興味を持った方がいらっしゃいましたら、ぜひ見てください！！　プリキュアをあんまり知らない人でも楽しめるかと思います。

　秋野は見事にプリキュア沼にドボンし、プリティショップでキュアブロッサムのグッズを買い込むという奇行に出ました。かわいい。
　次回作である、わんだふるぷりきゅあも見るんじゃないかな……！　と！！

　ところでこれは公式からのお知らせなのですが、2024年2月1日～4日まで、復活上映するらしいので……。行けますよ、皆さん（真顔）。


　なんか回し者みたいになってしまいましたが笑　めっちゃ面白かったので……！　本当にそれを声を大にして言いたいです。面白かった！！！！

　この映画観たの、実は3ヵ月くらい前なんですけど笑　ちゃんと書き終えられて良かったです……ε-(´∀｀*)ﾎｯ


　それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました！　また次の記事でお会いしましょう～✨

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