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星のカービィと私 高瀬美恵「星のカービィ 天駆ける船と虚言の魔術師」

 こんにちは、もしくはこんばんは。秋野凛花です!

 今回は読書記録……なんか何だかんだ、この投稿がnoteの中で一番多くなっていますね笑

 まあその話は置いておいて……今回紹介する本は、こちら!!

高瀬美恵「星のカービィ 天駆ける船と虚言の魔術師」(KADOKAWA、2022年)

 皆大好き星のカービィです。

 ゲームの本だからと言って馬鹿にすることなかれ。この作品、ゲームを含め最高に面白いのだ。

 というわけで!! カービィオタクがこの本と、元ネタとなったゲームについて語ります!!


私と「星のカービィWii」の出会い


※私の経験上、東日本大震災の被災体験の話が含まれます。読むのが嫌な方は、上の目次から次の項へ飛んでください。



 ……はい、それでは、私のうろ覚えの記憶と、親から聞いた話を織り交ぜて、書いていきたいと思います。なので一部、事実ではない私の想像が含まれているかもしれません。ご了承ください。

(うろ覚えなんです!! 許して!!笑)

 私がこのゲームに出会ったのは、東日本大震災の後のことでした。

 私はすっかり地震がトラウマになってしまったことで、いつまた地震が来るのか、と考えて夜眠れない。寝るとしても、机の下で寝ないと気が済まない。どこへ行くにも親と行かないと不安。震災の映像が流れるため、テレビなどを一切見ることが出来ない。……などの影響が出ました。

 幸い私は家が壊れたり、食糧難になることはありませんでしたが、深いトラウマが私の中に残りました。

 震災からしばらくしても、私はふさぎ込んだままでした。

 そんな時に私の親が、「星のカービィWii」を買い与えてくれました。

「テレビを見なくても退屈しないように」と買ってくれた、と親から聞いています。

 私と姉は、とにかくカービィをやりこみました。簡単な難易度。広い世界。面白いストーリー。何よりカービィが可愛い!! ……いい意味で現実を忘れ、のめり込むことが出来ました。

 あの辛かった時期、私を救ってくれたのは「星のカービィWii」でした。

 そういう意味で、この作品には思い入れがとても強いです。




ゲーム・本のあらすじ

 はい、先程の項では「秋野凛花は『星のカービィWii』に救われた経験もあり、この作品が大好き!!」という話をしました!!(超要約タイム)

 ゲーム、本のあらすじとしては、

 いつの通り、あくびが出るほど平和なプププランド。そこに突如として落ちてきた謎の船、ローア。ローアの乗務員であるマホロアは、パーツが落ちてしまってローアが動かせない、と嘆く。
 そこでカービィを始め、メタナイト、デデデ大王、バンダナワドルディが、ローアのパーツ探しに冒険に出るとこに。

 ……懐かしい。私は2Pだったので、メタナイト様を使っていた思い出……(なお、途中で2P以降もカービィが使えることが発覚し、カービィに乗り換えました☆←)。


ゲームと本の違い


ゲーム→セリフ無し。カービィ一行は表情のみで心情表現。マホロアはたまに喋る。
本→皆喋る。

 ゲームのストーリー、すごいんですよね。
 冒頭はカービィが頭上にショートケーキを乗せて疾走し(骨格どうなってるんだ、という話は置いておこう)、それをバンダナワドルディ、デデデ大王が追いかけ、メタナイト様は岩に寄りかかって本を読まれています。
 そこに落ちてくるローア。カービィは足を止め、空を見上げます。そして急には止まれないバンダナワドルディとデデデ大王。カービィと衝突。ショートケーキ、無残な姿。

 ここで、皆が空を見上げる中、カービィが一人だけショートケーキのほうに視線を戻すシーンが好き。

 ここで、「あ、カービィって食い意地張った性格なんだな……」ということを理解できます。やべぇよ、HAL……。

 その後も、皆の動きや表情で、「キャラが今、何を考えているのか」がよくわかるんですよね……。完成度の高い作品。


 一方本。
 キャラたちのコミカルなセリフの掛け合い、可愛い~~~~!!
 本を読んで、「あのショートケーキ、バンダナワドルディが作ったんだ……そして皆仲良しだな……」とわかり、思わずにっこりしてしまいました笑
 そう、ワドルディって皆デデデ大王の部下なんですけど、その中でもカービィの一番の友達が、バンダナワドルディなんですよね(以前の本の中でワドルディが大量発生してしまい、「カービィの友達!」と見分けるためのバンダナなのです)。

 きちんとゲームの本筋に沿ってストーリーが進行していき、黒幕の一人語りも……ゲームでは語られていなかったところまで語られていて、色褪せないものを感じました。

 未プレイの人、小さなお子さんも楽しめると思います。

本を読んで私が感じたこと

 やはり、思い出がよみがえった……という面が強いですね。

 今でもたまに(本当にたまに)姉と「星のカービィWii」をやります。その時は格闘王への道(ミニゲームの名前)をやるとこが多いんですね。簡単なので、もうメインのワールドマップにはほとんど足を踏み入れなくなりました。
 何回もやりこんでいるせいで、黒幕は舐めプで倒せるようになりましたし笑
(もう攻撃パターン覚えちゃったから……)

 それでも本を読んで、カービィをプレイしたときの「ワクワク」、「ドキドキ」が、ありありとよみがえってきました。

 「この戦いの時は、こんな音楽だった」、「ここの仕掛けはなかなかうまくできなくて苦労したな」、「黒幕の正体に驚いたな」、などの思い出をいくつも思い出し、総じて大きな感動が私を襲いました。

 やっぱり私はこの作品が本当に大好きなんだな、と再確認することが出来ました。

 また姉を誘って、最初から周回してみようかな😊

最後に

 今回は少しイレギュラー、本とゲームの同時紹介みたいになりましたね笑

 10年以上たちましたが、このゲームは未だにファンの間で「神」だと言われております。それくらい色あせない作品です。ぜひ一度、プレイしてみてください。

(私はWiiが生きているのでWiiで出来るのですが、皆さんはどうなのでしょう……switchとかでも出来るのかな……? 良かったら教えてください)


 もちろん本もぜひ読んでみてください!! いつも角川つばさ文庫から出ているのですが、こちらは単行本となっています。なので少し値段は張ります。
 が、そのお金を払う価値はあります。あります(2回目←)。


 いろんな人が、これからも新旧どちらのカービィを愛してくれますように。

 星のカービィ、30周年おめでとうございます!!
 私はこれまでもこれからもカービィが大好きです!!💕

 それでは今回はこの辺で!! 読んでくださってありがとうございました~!!

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