「大学」ってたのしい?
高校3年生の妹は私に聞く。
「お姉ちゃん、大学楽しい?」
「そこそこやな。」
私はそう答えると、妹は続ける。
「わたしにはそう見えへん。」
そりゃそうだ。妹の思い描く大学生活にとは正反対の道を歩いているから。
妹の思い描く大学生活はこうだ。
友達たくさんできて、彼氏もいて、
ゼミやサークル仲間と夜遅くまで呑んで、
オールして、アルバイトして、タピオカ飲んで、
長期休みには海外に旅行に行って、
大学生が手に届くブランド物を身につけてる。
残念ながら私が当てはまるのは、
アルバイトに明け暮れてるぐらいかな、笑
友達も少ない、ましてや彼氏なんていない。
というか言い訳でもなんでもないけど 欲しいとさえ思わない。
遅くまで呑んでも日は越えない。
タピオカもたまーに友達に連れてってもらうぐらいで興味ないし、インスタもやってない。
長期休みはアルバイトに明け暮れて、
推しのためには東京やら福岡やら名古屋やら行くけど、ブランド物も興味ない、服も化粧品も安くて必要最低限でいい。
たしかに、妹から見たら
私の大学生活は楽しくなさそうだ。
それでも、
私は私なりに大学生活 充実していると思う。
学部の勉強もそこそこちゃんと楽しんでるし、
インターンアルバイトや学生団体の活動を通して、
web制作会社もテレビ局もwebサービスの会社もコピーライターの会社も印刷会社も大学職員も。
いろんな大人たちと話す機会があって、高卒のまま就職していたら絶対に出会えなかったであろう世界を見ることができた。
これが大学で学んだことの大きな成果だ。
マジメか、っていうだろう。
大学生は遊べ、っていうかもね。
でも私は、
新しい世界を見つけて大学生だからこそ入り込むことができる。こんな大学生活が楽しいよ。
妹よ、
大学生は思ってる以上になんでもできる。
だけど、思ってる以上に時間はない。
目の前にある大学の世界は
いろんなチャンスが落ちている。
それは良いものもあれば悪いものもある。
それを自ら見極めて、自分らしい新しい世界を見つけて、楽しい4年間を過ごしてね。
大学 合格おめでとう。