【読書ログ】 『生きるぼくら』 原田 マハ
随分と暖かくなってきましたね。
「春眠暁を覚えず」という言葉もありますが、眠くて夜遅くまで起きていられない日も多い…そんな今日この頃です。
私はちょっとだけ「読書モード」から抜けておりました。
ということで、またも久しぶりの更新です。
といっても、なんだかんだ週1本ぐらいのペースでは書いてるか…!笑
さて、この読書noteを始めてから、「いろいろなジャンルの本を読みたい!」というお話をしていて、その気持ちは変わらないのですが・・・。
それでも、それでも…原田マハさんの魅力に完全にハマっています。
ということで、今回ご紹介するのも原田マハさんの作品です。
壮絶ないじめの経験から、引きこもりとなってしまった24歳の人生(注:「人生」という名前です)。
ある日、母子家庭で唯一の家族である母が書き置きを残して去っていった・・・。
残された年賀状の束のなかにあった、1枚の年賀状を頼りに、幼い頃によく訪れた父の実家・蓼科に住む祖母を訪ねていきます。
蓼科での出会い、そして祖母の影響を受けて取り組み始めた米づくりなど、さまざまな経験を経て、人生の”人生”が変わっていく・・・読んでいると、その変わりゆく姿に勇気をもらえるし、温かい気持ちになるお話です。
この本を通して、一番強く感じたのは、
人生、山あり谷あり。
ときに、もう立ち直れないんじゃないかって思う瞬間もあったりする。
でも…自分が諦めない限りは、きっと道は拓ける。
そんな大切なことを、主人公の人生だけでなく、人生を取り巻く人たちから教えてもらった気がしています。
そして、主人公の人生はそのメッセージを、おばあちゃんがずっと続けてきた、可能な限り自然に近い形で米づくりに携わるなかで、学んでいたんだと思います。
私が特に印象的な部分は、この一節。
自然に備わっている生き物としての本能、その力を信じること。
すなわち、生きる力、生きることをやめない力を信じること。
(中略)
「自分の力」を信じて、とことんつき合ってあげなさい。
---自分自身に。
そう、私たちには「生きる力」があるんです。
たとえ何が起こったとしても、きっと乗り越えていける。
だから…何かツラいことがあったり、壁にぶち当たったりしても、自分を信じて、目の前の困難と向き合っていこう。
そんな風に思わせてもらいました。
同時に、大切なことだけど、多分きっと…自分ひとりでは気づけないことじゃないかなぁとも思っていて。
主人公の人生は、蓼科に飛び込み、祖母を支える素敵な村の大人たちにたくさん出会ったからこそ、大切なメッセージに気づき、そしてそれを他の誰かに共有できるところまでに成長します。
そう考えると・・・私も、誰かに素敵な気づきを与えられる、そんな素敵な人になれたらいいなぁと、改めて思いました。
じつは・・・次も、原田 マハさんの本を買ってしまったので、原田マハさんの紹介になる…かもしれません(笑)。
素敵な作品が多いので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね!
ちなみに、この作品も大好きです♫
ではでは、また心赴くままに書きます!
次の更新でまたお会いしましょうね。
本日もお読みいただきまして、ありがとうございました!!