子育ても仕事も、周りを気にしすぎず、自分が良いと思う方法を自分で考えて選ぼう!(松井博さんとの対談)
松井博さんからお声がけいただき、対談をしました。
noteを読まれている方はご存じの方も多いでしょうが、まず簡単に松井さんをご紹介します。松井さんは現在アメリカにお住まいで、オンライン英語スクールBrighture English Academy(私もお世話になっていて、現在発音トレーニング中!)と保育園を経営されています。起業前はアップルで管理職をされていました。
…という輝かしい経歴の方と、至って一般的な日本在住の専業主婦歴が長い私が対談することになり…ネットというのはおもしろいものだなと、今回の出来事に驚き感謝しました。松井さんの気さくなお人柄のなせる業だと思います。
テーマは日米の保育園事情、子育てのこと、など…私は松井さんのリードによりただただ楽しくお話させていただきました。日頃見ているもの、考えていることをなるべく率直に話したつもりです。
松井さんと私は50代で、二人の子どもは成人していて、現在保育園関係の仕事をしているなどの共通点もあります。
50代って、自分が一生懸命やってきたもののある程度の結果が出る歳なんじゃないかと思います。
今回対談させていただき、松井さんは、親になり、場所は都度変われど、”仕事をしてお金を稼ぐ”という親の役割を、懸命に果たしてこられたのだなと感じました。でもその途中で、もっと子どもといる時間を増やしたいという自らの感性に従って、アメリカに移住した際に通勤時間を短くしたり、家で仕事ができるようにしたりして、家族のそばにいる時間を増やし、そのことは本当に良かったというお話が印象的でした。この選択に、松井さんの家族(子ども)に対する意思を感じました。そういう選択を自分で決めて選ぶというところに、松井さんという人らしさが表れているんだろうと思いました。
松井さんと私は、人生の前半(中盤?)かなり異なる環境で暮らしてきましたが、50代の今、似た境地にたどり着いているのが、人っておもしろいなとしみじみと感じました。
人はみんな違います。偉大な誰かの真似をしたからといって、その人になれるわけではありません。たぶん自分がどうしたら幸せなのかは、自分を知って自分で選んで決めるしかありません。
私は、専業主婦として子育てをしてきた中で、子どもの存在に魅了されて、好奇心の赴くまま保育士になりました。子どもと暮らした時間は何にも代えがたく、その時はあっという間に過ぎ去りました。専業主婦であっても、あっという間でした。子どものことを想うだけで、今も何とも言えない温かさが胸の中にこみ上げます。
そんなすばらしい子どもとその親が、一人でも多く、どうかかけがえのない時間を過ごす事ができるようにと願って、保育園で働いています。子どもと一緒にいることは、とても楽しいことです。もちろん人はそんなにいつも同じではいられないので、時にはネガティブな感情になることも当然あるでしょう。ただ、それが時々ではなくて、苦しい方が多い状態だとしたら、それは当事者にではなく、環境に問題があるのではないかと私は考えています。
お金の不安。これは私もありました。対談の中ではここまで話していないのですが、松井さんが子育てに必要な金額を具体的に試算して、こんなもんか…と思った話をされていましたが、私も同様のことをしました。私の場合、こんなもんか…という感想ではありませんでしたが(笑)、こことあそこを乗り切れば、私が専業主婦でもなんとかなるんじゃないか、なんとかするには何をどうすればいいのかを、わりと早い段階で考えました。こういう話はあまり友達同士でもしないかもしれません。子育てに必要な金額はそれぞれに違うし、その調達方法もまたそれぞれに違うからでしょう。自分で考えるしかないのです。人の話はあまり参考になりません。冷静さが必要です。
こどもを授かったら、すぐに親と呼ばれますが、実際の中身まで親になるにはそれなりの時間がかかるというのが、私が親になってみて感じたことです。まして、昨今は自分の子を授かるまで、子どもという存在に慣れ親しむような環境にある人は稀です。子どものことを知るには、そばにいて一緒に過ごすのが何より大切です。最初はわからないことだらけでも、子どもと一緒にいてその瞳が見ているもの、心を動かしているものに触れ、一緒に体験することで、少しずつ見えてくるものがあるはずです。親になるだけじゃなくて、個人としても何者かにならないと価値がないように言われがちな世の中ですが、どうか焦らず一歩ずつ進んでほしい…。
もっと親子が一緒にいる時間を楽しめるような社会になるように、どうなったらいいのか、対談の中で日米の保育園事情を比較して話しています。すぐに社会が変わるわけではないけれど、個人でできる範囲での行動を変えることで、変わることもあると思います。この対談がそういうきっかけになったらいいなと思います。
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