小説好きの私がnoteに小説投稿を始めた理由
専門学校の学びの集大成として私は「noteに小説を投稿」に取り組みました。noteを始めたきっかけから、どんな取り組みをしたのか、そしてnoteに小説投稿をしてみての感想・考察をまとめてみました。
初めてのエッセイです。
noteを始めたきっかけ
去年の秋頃のこと。
1年生の時は制作物が決まっていたのに対し、2年生になると制作物が決まってなく自由制作になっている。
と考えた時、高校生の頃から小説を書いていたことを思い出す。
「小説投稿を作品にしようかな?」
「先生、私、総合制作で小説投稿をやろうと思っているんですけど」
「え?小説投稿……?それ、総合制作になるの?大丈夫?」
先生は心配そうな声で言った。
もちろん、心配されることはわかっていた。何故なら、自分でも本当にそれで大丈夫か?と心配していた。
私はプリ小説というアプリで高校1年生の時に小説を書き始めた。
プリ小説では主に推しのアイドルとの夢小説ばかりを書いていた。授業で先生にプリ小説の概要を説明しつつ過去に書いていた小説を見せた。
高校時代に書いた小説なので正直、見せるのが少し怖かった。何故なら、高校時代の私は語彙力が壊滅的だった。
目の前で先生に自分の小説を読んでもらっている時の私は心臓をバクバクさせながら先生の目の前に座っていた。
「面白いね。へぇ〜、1000人近くフォロワーいるんだ」
と先生は言ってくれた。これで総合制作は悩まず進められそうだ。
でも、制作するにあたって、一つ問題があった。
「小説投稿はするものの、何を使って小説投稿をしよう?」
最初はプリ小説を使って小説投稿を考えたが、よく考えてみればプリ小説は普通の小説とは異なりチャット式で書くことが多く、プリ小説自体もあまりよく知られていない。さらに、プリ小説はユーザーのほとんどが学生だ。私は正直、自分と同年代以外の人にも作品を知ってほしいと思い先生に相談することにした。
「先生、小説投稿って何でやったら良いと思いますか?」
「文字だけの小説を書くなら『note』を使ってみたら?」
そう聞いて私は1年前のことを思い出した。
1年前の挫折
遡ること1年前、ネットで調べ物をしていた時にたまたまnoteに触れる機会があった。その時、初めてnoteに触れてから少しだけ興味を持ち、noteでどんなことができるのか試しにアカウントを作ってログインをしてみた。
投稿されている記事を読むとドラマや映画の感想を投稿していたり、日々の日常を綴っている人や小説を投稿する人が多かった。何個か読んでからふと気がついた。
「私も小説を投稿してみようかな?」
noteの事なんて何も分からないままプリ小説で書いていた小説を投稿をしてみた。投稿から一週間が経った頃、ようやく閲覧数が6人。読んでくれた人がいる? 読んでもらえたのかな? 何とも言えない複雑な気持ちになり、noteを使うことを辞めてしまったのだ。
今回の挑戦
再びnoteで小説を投稿するにあたってどんな小説を書くか悩んでいた。私は他の投稿者がnoteで投稿している小説をひたすら読むことにした。他の投稿者の小説を読んでみると私が高校時代に書いていた小説とは全く異なっていた。それでも私は試しに妄想小説っぽい恋愛小説を初投稿した。
初投稿小説↓
投稿した翌日、通学の電車の中でふと、スマホでnoteのアプリを開くと何やら通知が来ていた。通知を見ると昨夜に投稿したにもかかわらず、私の初投稿の小説に6人からのスキが付いていた。アクセス数を見ると閲覧数が11と表記されていた。
「え、あの数時間でこんなにスキをもらえた……。試しにやった時はスキすらされなかったのに。」
私は心の中で喜んだ。
「先生、昨日の夜に投稿した小説が今日の朝に見たら、11人に読まれていて、スキが6も付いてたんです」
その日のゼミの授業で先生に実績を報告した。
「お、初投稿からいい感じだね。私も読んでみようかな」
そう言った先生は私と同じくアカウントを作り、私の初めてのフォロワーになった。
長編小説への挑戦
専門学校の授業が総合制作期に入り、私は小説を書い続けた。初投稿から自信がついた私は週一投稿を目指し、黙々と小説を書き続けた。
最初は短編小説だけを投稿していく予定だったが、ずっと短編小説ばかりを書き続けていると飽きてしまうと感じ、高校時代に書いていたような長編にも挑戦してみようかなと思い、どんな長編を書くか考え始めた。高校時代から恋愛小説ばかりを書いていた私は長編小説も恋愛系を書こうと思った。でも、いきなり書くことはできず一旦、自分の持っている恋愛系の小説を片っ端から読んでみた。
そして、とある一冊の小説を見つける。それが、一条岬さんという作家さんの『今夜、世界からこの恋が消えても』という小説。
この小説は3年前に実写で映画化しており、私の推しが主演を務めていた。よくドラマや映画は原作とは内容を少し変わっていることが多く、私は映画を見た後に原作が気になり、映画を見た後に原作を買いに書店に行った。原作を購入してからは何度も何度もこの小説ばかりを読んでいた。
専門学生になってから改めて読んで、ふと思いつく。
「これのオマージュ作品を投稿しよう」
そう思ったものの、今までオマージュ作品を書いたことがなく、行き詰まってしまい、何度書いても原作と同じになってしまう。そんな時、自分の高校時代の小説を久しぶりに読み返してみると私は推しと幼馴染の関係になる小説ばかりを書いていた。そこで私は原作の2人を他人同士ではなく、幼馴染の関係にして書こうと考えた。
原作や映画を参考に小説を書き続けて投稿をしている。長編小説を投稿し始めると、スキの数も増え、フォロワーも徐々に増えていった。
短編小説の展開
長編小説の他に短編小説も書き進めていた。今回の短編小説は今まで恋愛小説ばかりを出していた私だったが、少し小説のテイストを変えて人生初のミステリー小説に挑戦した。ミステリー小説を読むことすらなかった私に果たして書くことができるのか心配していたが、参考のために姉が持っているミステリー小説を片っ端から読み、たくさんインスピレーションを得て、自分なりにスト-リ-が思い浮かんだ。それからは書き進めては書き直しを繰り返し投稿をした。
投稿して一週間後、アクセス数を見ると初投稿の短編小説や投稿中の長編小説に比べてスキの数と閲覧数が多かった。
長編小説と短編小説を何作か投稿してみて、最終的に自分の中で作品に対する色んな考察ができた。
私の小説を読んでくれている人たちは私と同じくnoteで小説投稿をしている人が多く、長編小説よりも短編小説の方が閲覧数やスキが多かった。
noteの機能について(結果)
スキをもらった感想
初めてスキをもらった時は「応援してくれているんだな」と感じ、それから投稿小説にスキを貰う度に「もっと頑張ろう」「もっと良い小説を書きたい!」という気持ちになった。
↓スキを多く獲得した人生初のミステリー小説
あらすじ:小学生の男の子が近所に越してきた『二条』という人物の探偵事務所に通い、探偵とミステリーとホラーの違いについて話し合う。
コメント&チップをもらった感想
数々の投稿小説には全くもらえない状態が続き、今回も貰えないかなと思った時に初めてコメントとチップを貰えた。帰宅途中の電車の中でnoteからの通知を見ると初めてコメントとチップを貰い、思わず声を出しそうになった。この先の励みになった。
↓初めてチップ&コメントをもらった小説
読者の方からコメント:どうなるんだろ?このカフェが転機になると良いわね。
あらすじ:香りにつられて見つけたのは、どこか懐かしさと落ち着く雰囲気のある小さなカフェ。そこで飲んだコーヒーの味は……。
フォロワー
noteを始めた当初はフォロワーが0人だったが小説を投稿していくうちに、徐々にフォロワーが増え、他のクリエイターさんよりは少ないが今ではフォロワーが10人まで増えた。
ダッシュボードのアクセス数
始めた当初は約100人しか閲覧者が居なかったのに対し、今では約1000人の方に作品を閲覧してもらうことができた。
この先も、もっとたくさんの人に閲覧して貰えるように頑張りたいと思った。フォロワーと閲覧者は少ないですが、1年前の投稿よりは確実に多くの人に読んでもらえている手応えを感じた。
小説を書くということについて
今回初めて小説を書くことに打ち込むことができた。
高校時代に興味本位で始め、最初は自分の小説に自信を持つことに不安を感じた。noteでの小説投稿を通してたくさんの人に私の小説を読んでもらい、自分の小説に自信がついた。
小説を書いている時は「もっと書きたい」「書いてる時が楽しい」と感じる。
今後の活動について
noteでの小説投稿を続け、フォロワーやスキを増やしコメントをもらえるような投稿をしていきたいと思う。
小説のジャンルの幅をもっと広げ、フォロワーはまだまだ少ないが焦らず自分なりの小説を見つけたいと思う。