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どうして世界の主食は小麦がなのか?コメは嫌い?

私はお米が好きです。一日1回は食べないと体が「お米食べたい」と欲します。

小さな頃から、毎日食べ続けてきたお米。体が覚えてしまっているのでしょう。肉よりも野菜よりも、お菓子よりもお米を食べ続けたい。そんな私です。

ですが、世の中にはコメが好きな人ばかりではありません。

お米なんて聞いたことも見たこともない。この粒はどこがおいしいのか。そんな人もいます。日本で見てみても、「ご飯は嫌い。おかずがないと食べれない。」という人は多いです。味がしないし、おいしくないと。

必ずしもお米は主食として主流じゃない。そう気づき、どうしてお米を食べないのか?どうして小麦が主流なのか?そんな疑問を持ちました。

今回はそんな米ではなく小麦が世界の食卓の主流である理由を知りたいと思い、小麦の良さを探ってみたいと思います。そして、お米が小麦の様に主流になることはあるのか?そんな疑問も考えてみたいと思います。


小麦が世界の主食である理由

小麦が流通している理由は大きくこの二つです。

1.       小麦は粒で食べてもおいしくなかった。

2.       小麦を粉にしたらパンが作れた!

この二つの観点で小麦が主食になった理由を探っていきます。

まず一つ目、小麦は粒で食べてもおいしくなかった。

皆さん小麦を粉でない状態で食べたことありますか?私はありません。しかし、初めて野に咲く小麦を見つけた人は、粒のまま、草の実として食べていました。

落穂ひろいと言われるように、実を付け地に落ちた種子を拾い集め、他の草や実と一緒に水で煮ます。今でいうところのおかゆのような形ですね。おいしいさは分かりませんが、草の種子には脂肪分が多く含まれているので、当時の人たちにとって大事な栄養源だったようです。

そして、小麦は育てるのが非常に簡単でした。水をほとんど必要としないので、いろいろな土地で育てることが出来ます。このようにして小麦は、食べられる種子として広まっていきました。

食べられる種子として定着していった小麦ですが、やっぱり特に美味しくはありません。籾殻も小麦の形が凸凹しているので取りにくく、お米の様に玄米の形にするのが難しい。

ここで登場したのは、石臼です。小麦を殻ごと石臼で引き、粉上にします。殻はその後に吹き飛ばし、小麦粉だけを活用します。粒のままでは殻が取れなかったけど、粉にしたら実と殻を分けることが出来た!大きな進歩でした。そして小麦粉となった小麦は砂糖や水と混ぜられて、生地になり焼くことでおいしく食べられる。

小麦は小麦粉として利用されるようになりました。

二つ目、小麦を粉にしたらパンが作れた!

小麦粉はいろんな調味料と混ぜることでおいしく食べられると分かりました。しかし、粉にするには手間がかかります。決定的な小麦の魅力というのはいまだまだ知られていませんでした。そんな時に出現したのがパンです!

たまたま小麦と水を混ぜて一晩放置していたところ、酵母菌がその生地に侵入し、生地が発酵したのです。発酵した生地は大きく膨らみ、それを焼いてみたところふわふわの食べ物ができた。これがパンの始まりです。

意図せず混入した酵母菌であるので、酵母菌の数は少ないでしょう。生地のふくらみもかすかだったと思います。しかし、そのかすかな膨らみを見逃さなかった。どうして膨らんだのか?それを根気強く探求しました。ふくらみの正体を究明し、食べることへの希望を燃やし続けた。その結果が今のパンの文化を作るきっかけとなった。感慨深いものがあります。嬉しいです。ありがとうと言いたいです。

ま、そんな私の感情は置いておき、偶然でも小麦粉からおいしく、汎用性の高いパンが生まれたことは小麦が主食となる流れを生んだに違いありません。粉にすることでおいしいものが作れるよ!という情報が人々によって世界中に広まり、世界各地で小麦が作られるようになりました。これは食文化の大きな進化です。

お米は米粉として広がるのか?

お米は反対に、粒のままおいしく食べることが出来た。そのおかげで、もしくはそのせいで、米粉としての文化はあまり広がらなかった。こういえるのではないでしょうか。

現在、日本のお米の需要を高めるために、米粉の利用法が多方面から研究されています。小麦粉の代用として利用することは出来ないのか?米粉だからこそ味わえるおいしさはないのか?など切り口はいろいろです。


小麦粉はパンという大きな革命を作ることになりました。

米粉もそれと同等の、もしくはそれ以下でもいいので、人々の食文化を変えるような料理、製品を作らないと、大きく米粉利用が増加することはありません。小麦粉の代用ではなく、米粉だからこそできる食べ物そんなものが見つかるといいです。

もしくは精米ができるという特性を活かした食べ物。そんなものはないのかな?そんなことを願いながら、今回の探索は終了します。

長い時間ありがとうございました。

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